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悪魔の夜鳴きそば

悪魔の夜鳴きそば

悪魔の夜鳴きそば

作家
もちぎ
出版社
マガジンハウス
発売日
2021-01-14
ISBN
9784838731374
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「悪魔の夜鳴きそば」のおすすめレビュー

不安を抱えすぎた心に染みわたる! オネェ口調の屋台そば店主・もちぎママの言葉とは

『悪魔の夜鳴きそば』(もちぎ/マガジンハウス)

 誰でも一度は自分と他者の人生を比較し、不安を感じたことがあるはずだ。ただそれを繰り返すと、自信を失い、気力が湧かなくなることがある。そもそも「頑張ろう」という気持ちになれない。このままではダメだと思っているのに「どうせ無理だ」という思いの方が強くなる。不安は一向にぬぐえない。

『悪魔の夜鳴きそば』(もちぎ/マガジンハウス)は、そんな状態の人にこそ手にとって読んでいただきたい作品だ。作中には不安を軽減させるための考え方や言葉が、数多く載っている。

■舞台は、古びたラーメン屋の屋台  主人公は満内ミチコ。彼女は、虎ノ門の高級ホテルでルームサービスを担当して4年目になる。4年目ともなれば仕事も順調にまわり始める頃。しかし、彼女はまだ何をするにも不安で余裕がなく、心をすり減らす日々を送っている。

 きちんとしていると思われたい。彼女はその一心でずっと頑張ってきた。しかし上司からは毎日のように怒られ、後輩と比べられては酷評を受ける。ついにミチコは「不幸なダメ人間」というレッテルを自分に貼ってしまう。もちろん、このま…

2021/3/18

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『悪魔の夜鳴きそば』(もちぎ/マガジンハウス)

「卑屈な考え……私、卑屈なのかな」とお酒で口を潤しながら問いかける。 「みっちゃんが卑屈な人間かどうかは、1つも身の上を知らないからわかんないけど、少なくとも『幸せになりなさい』って言った人間に対して『突き放された』と感じるなら、きっと卑屈な考えに頭が占められてるわね。  どうしてまわりの人が私のことを助けてくれないの、って逆うらみしちゃってるんじゃない?」  さっきの会話が頭を反芻する。  私はいきなり「幸せになりたい」って漏らしたけど、冗談じゃないと察してか、もちぎママは笑わずに「なりなさい」って言ってくれていた。なのに冷たく感じた。 「逆うらみ、か……」  確かに私は、見ず知らずの人間にすら、「どうして私の味方じゃないの」っ…

2021/2/22

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『悪魔の夜鳴きそば』(もちぎ/マガジンハウス)

「ま、あんたの身の上から聞き始めてもいいけど。でもさ、会ってすぐのオカマに悩みや半生なんて語りづらいでしょ。それに今まで相談せずに溜め込んできたような人間に、悩みを話せだなんて、自転車すら乗れない人間にバイクに乗れっていうもんよ」 「それは別に免許あったら乗れるんじゃないの……」 「んもう、たとえよ、たとえ」  ママは私が憮然と持っていたお猪口に乾杯する。

「……あたい思うのよ、幸せになりたいって欲には2種類あるって」  ぬるめの燗で日本酒をスイスイと呑むもちぎママ。私もお猪口に口をつけるが、キリッとした辛口の味が喉に抜けてくるので、これを水のように飲むにはたくさん飲み慣れないと無理だろうなと思った。 「えっと、2種類って、どういう…

2021/2/21

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悪魔の夜鳴きそば / 感想・レビュー

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よつば🍀

♪ももも~もも、もももも~も~♪丑年と著者名を掛けた様な奇妙なチャルメラ音。自らを「美しい餅の妖精」と名乗る屋台そばの店主・もちぎママ。ファンタジーな設定に付いていけるのか若干不安になるも心配無用。この店に導かれたのは高級外資系ホテルで働く満内ミチコ、通称みっちゃん。幸せになりたいと願うみっちゃんと、もちぎママの会話で物語は進行して行くがみっちゃんは読者の代表。私達が常日頃悩んでいる事や不安に対し、もちぎさんが、屋台の店主の形を取ってわかりやすい言葉で噛み砕いて答えてくれる。言葉が持つ力の偉大さを感じた。

2021/02/06

あかは

もちぎさんの存在はTwitterで知っていたので読んでみました。自己発見の本ってあるけど、自己啓発本位には内容が濃くて読了するのに時間がかかりました。ミチコを主軸にストーリーが進んでいくんですが、もちぎママの言うことが深くて、これは仕事や進路で迷ったり悩んでる人にはいいんじゃないかな?と思います。違った物の見方を教えてくれますよ!

2021/10/30

ぶんこ

悩める人がいる街へ現れるラーメン屋台もちぎママ。聞く力があるのでしょうか、つい愚痴や悩みを話してしまうミチコさん。誰かに聞いてもらうだけで心が軽くなることってあるので、なんだか羨ましくなってきました。ミチコさんのミスが多かったのは、心がいっぱいいっぱいだったからなのでしょうか。完璧主義は疲れるでしょう。私も若い頃はそうでしたが、今は「まぁいいか」の連続。どちらがいいのか。若い頃は完璧主義くらいの方がいい気持ちします。ミス多発だったミチコさんが頼られる存在になっていくのが読んでいて気持ちよかったです。

2021/04/22

宇宙猫

オネエ口調の餅の妖精が、ラーメンの屋台に来るお客にアドバイスする自己啓発本。パラパラ見る程度。

2021/07/02

SD

もちぎさんの本を読むのはかなり久々になるかな。社会人になることは確定してるけど、そこから自分の人生どうなっていくんだろう?、俺にできることってなんなんだろう?って言う自問自答に、ここ数日続く雨の音が大きくなるにつれて押しつぶされそうになっていた。それをこの本を読了することで少し和らげられたと思う(もちぎママが言うように、簡単に鵜呑みにしたら駄目、ある程度疑う、をモットーに「少し」を付けた)。『先があるのが不確定、先が見えないのが不安定。』この言葉はすごく腑に落ちる。白黒つけすぎずに、幅を持たせて生きてこ。

2021/08/13

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