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血と知と地 下: 馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫 5)

血と知と地 下: 馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫 5)

血と知と地 下: 馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫 5)

作家
吉川良
出版社
(株)マイナビ出版
発売日
2003-10-01
ISBN
9784839912987
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血と知と地 下: 馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫 5) / 感想・レビュー

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シャル

上巻が社台ファームの誕生と確立までの成功譚だったのに対し、下巻で語られるのは、成功者となったあとも、ダービー制覇、そしてサンデーサイレンスの獲得とひたすらに走り続ける吉田氏の姿である。その根底にあるのは本人が語っていたように『欲』なのだろう。もっともっと馬と競馬の世界を追求しつくしたい。その情念があるかぎり、吉田氏には安定など考えることさえなかった。誰の視点でもない、吉田善哉自身の視点で生きる。一貫して語られるのはその強い軸、人間の持つエネルギーをひたすら己の目的のために注ぎ続けた男の物語なのである。

2014/10/09

イガラシ

勝負事に関しては平等主義は敵となる。横並びで仲良くゴールすればみんな幸せなんてことはない。必ずみんな不幸せになる。人生もまた勝負なのかもしれない。吉田善哉は平等主義を嫌い、シガラミも嫌っていた。常に世界を見つめ、新しいものを追い求めた結果サンデーサイレンスが日本に来て、日本の競馬が変わった。サンデーサイレンスの輸入は、吉田善哉が成し遂げた最も大きな仕事だったのだろう。

2013/12/12

S.ISO

下巻はノーザンテーストが成功し、理想の社台ファームを実現するためにダイナミックに進行していくので、読んでいてワクワクドキドキが止まらない。あと善哉氏はかなり偏屈に思えるのだけど、例え自分には理解できなくても、我が道を行こうとする人を認めるところは素敵だと思う。

2018/07/16

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