イメージと読みの将棋観 ~スター棋士は盤上に何を思う
イメージと読みの将棋観 ~スター棋士は盤上に何を思う / 感想・レビュー
禿童子
年齢も様々なトップ棋士7人に同じ質問をしてどのような答えが返ってくるか楽しむ趣向の本。年代によって勝負観の違いが見える。例えば、「自玉に必至がかかったとき、詰まない相手玉に王手をかけるのは失礼」という昔の美学は谷川までは歴然としていた。郷田、屋敷、木村は原則として詰まない玉に王手はかけない。あるとすれば形作り。糸谷は最後に逆転するためには王手を2,3回かける。増田「王手をするのは当たり前だと思いますよ」。藤井「ふふふ。それは数多くあります。トン死させたことは少しあります」。叡王戦第2局は当然の展開なんだ!
2021/08/10
コホーー
トッブ棋士間による手の読み筋、見え方、スピードの違いが興味深く、ページをめくる手が止まらないほど面白かったです。また、現代の棋士のみならず、往年の米長永世棋聖、升田実力制第四代名人、大山十五世名人等の名手も紹介されていて、当時のトップ棋士の読みの鋭さ等も知ることができます。オススメです。
2021/08/14
ハムエッグ
「将棋世界」の1コーナーの再編集版。ある程度の棋力がある人向け。一流棋士の第一感の凄さが分かるとともに、読みを深めるほど、形勢判断や手の好みに、各棋士それぞれの個性が滲み出てくるのが面白い。
2021/02/28
呼吸器内科医K
特定の局面を振り返って7人の棋士がああでもないこうでもないと私見を述べ合う。どちらかというと観る将よりも指す将向けの書籍。指す将にとっては、プロの読みの深さや局面の形勢判断などを窺い知ることができる貴重な書となる。
2020/12/20
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