消えた直木賞 男たちの足音編
ジャンル
消えた直木賞 男たちの足音編 / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
直木賞】第34回邱永漢「香港」第35回南條範夫「燈台鬼」第42回戸板康二「團十郎切腹事件」第58回三好徹「聖少女」第80回有明夏夫「鯛を捜せ」(「大浪花諸人往来」より)。長編の掲載は無理だったとのこと。かーりるで調べ、愛知県に10図書館で所蔵。一番近所の図書館へ。
2014/03/21
takaC
これも14年積んでましたが、読み応え十分。
2019/08/25
ophiuchi
さすがに粒揃い。なかでも邱永漢「香港」が良かった。
2016/04/21
田中峰和
直木賞受賞作品で入手困難とされる5作品を選び掲載。芥川賞と違って全集にまとめられることもないので、貴重な一冊かもしれない。「燈台鬼」はその残酷さが際立つが、主人公小野石根の短慮が招いた因果応報とも解釈できる。唐に朝貢する国々の序列で、新羅より下におかれることを承服できない石根の雑言。それに反発し恨みをもった新羅の使者が石根を襲う。20数年後、父を捜索するため遣唐使に加わった息子道麻呂と変わり果てた石根の再会。人間の燭台として燈台鬼に改造された残虐さに心が痛む。日韓のいがみあいは、根が深いことを痛感させる。
2019/09/26
朱音
さすがに読み応えアリ。「香港」はかなり長めの中編、あとは中短編だが中身が濃い。「燈台鬼」「「團十郎切腹事件」は既読。「聖少女」はS42年にしてはイマドキな感覚もあり。「鯛をさがせ」大阪が舞台の捕り物帳は珍しいのでシリーズ探してみたい。
2010/06/18
感想・レビューをもっと見る