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はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ こ 1-1)

はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ こ 1-1)

はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ こ 1-1)

作家
紺野キリフキ
出版社
メディアファクトリー
発売日
2010-02-23
ISBN
9784840132282
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はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ こ 1-1) / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

この薄気味悪さはなんだろう…。妖怪屋敷なのか?お化け屋敷なのか?いや、もしかしたらただのネコ屋敷なのか!?しかも、現実的な物語なのかと思いはじめた途端におかしなことを登場人物たちが言いはじめるだから、落ち着いて読むこともできないのだ。主人公は姉の留守番をするために、わざわざ田舎から東京にでてきます。留守番先は、本棚荘という古めかしいアパート。住人は、世の中からはみ出た、ちょっと困った人たち。それなのに、その困った人たちが気になってしまうのだ。ちょっとだけなら…本棚荘に滞在するのも悪くないかもしれないなぁ。

2014/10/26

おしゃべりメガネ

『ツクツク図書館』に続き2作目の紺野キリフキさん作品でしたが、う~ん、やっぱり自分には作風がちょっと合わないのかもしれません。基本、ファンタジー路線で不思議キャラが結構登場するのですが、自分にはどのキャラも馴染まず、物語の流れも不安定で・・・。そもそもタイトルの‘本棚荘’の意味がほとんどなく、タイトルにしっかりと?裏切られてしまいました。本の話やネタはほぼ皆無でなぜゆえにこのタイトルだったのか、甚だ疑問です。せっかく雰囲気はいいものがあると思える作家さんなので、今後の作品にも期待していきたいと思います。

2016/02/23

佐々陽太朗(K.Tsubota)

読みやすかった。といって理解しやすかったわけでは無い。といって難解なわけでも無い。文章は平易。意味もはっきりとわかる。でも現実感が無い。といって描かれているのは日常である。日常ではあるがこんな世界は見たこと無い。ありそうで無い、無さそうでありそうな、なんだか訳のわからない謎の世界。それが本棚荘である。吉田篤弘氏の小説『 つむじ風食堂の夜』と似た不思議に優しい世界だ。それにしても「トゲ」とは何なのか。もやっとして判然としない。解明する必要はないのかな。自分なりの解釈をすれば。あるいは、ただ感じれば・・・。

2013/10/18

へくとぱすかる

「ツクツク図書館」に続いて読む。日常を描いているようで、実はすごくシュール。パラレルワールドの奇妙さを最大限に発現したとでも言うべきか。タイトルの由来の本で家賃を、の話が結局は糸口でしかなく、その後の展開に無関係なのは、個人的には残念だが、「とげ抜き師」「猫芝居」などの非現実な設定が何より興味深い!

2014/04/26

ちはや@灯れ松明の火

空っぽの本棚に囲まれた部屋は、窓のない部屋よりもずっとひとりぼっち気分が募る。はじめまして。本を偏愛する大家が営むアパート在住の本を読まない店子たち、とげ抜き師の妹、猫遣い中年、留年女子大生、野良リーマン、甲斐性無さがっぷり四つの変人揃い。こんにちは。がらんとしたままの本棚、うまく溶け込めない東京の街、だけど同じ屋根の下暮らせば自然と生まれる関わりと会話と物語。それはごくありふれた日常で、誰かに語って聞かせるようなものじゃないけど、ひとりきりだった部屋の隙間を本の代わりに埋めていく。おかえり、本棚荘へ。

2013/02/20

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