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京都怪談 おじゃみ (幽BOOKS)

京都怪談 おじゃみ (幽BOOKS)

京都怪談 おじゃみ (幽BOOKS)

作家
神狛しず
出版社
メディアファクトリー
発売日
2010-05-19
ISBN
9784840134064
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京都怪談 おじゃみ (幽BOOKS) / 感想・レビュー

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散文の詞

-おじゃみ- タイトルに「京都怪談」ってなってたから、当然のように京都弁で書かれているのだが、この馴染みのない京都弁には、困った。読みづらい。内容はかなりグロいし、想像すればするだけ怖さも増してきて面白い。もう少し救いがあってもいいのに。 -安全地帯- 漠然とした不安は、ある意味勢州の証なのかもしれないが、それが不安として大きくなれば、安全地帯を求めることになるのか?通り魔殺人の犠牲者となった友人の霊との絡みが現実かどうかも、その不安が見せているのか?安全地帯は一体何処にあるんだろう?

2020/08/24

ゆみきーにゃ

《購入》京言葉が心地よい。受賞作のおじゃみが一番面白い。

2014/05/08

ヒロ@いつも心に太陽を!

「京都怪談てどんなやろ?」と手にしたが最後、『おじゃみ』を読み始めて(あかん、これ絶対に恐いっ)と感じたのにラストまで読みきらないとそれもそれで気になって眠れない!と、最後まで読了。あー、人がたくさんいる図書館で読んでよかったよぅ(;∀;)気味悪かったよぅ!ようあんな話、思いつくわ! 表題作が一番インパクト強い。想像するだけでぞわぞわしたわ。ほんでも一番怖いんは人間やな、という感想を持たざるをえない。怖いのが好きな方にはオススメ。さすが『幽』やわぁ・・・。

2012/02/25

kishikan

第4回「幽」怪談文学賞短編部門大賞受賞作品で本のタイトルにもなっている「おじゃみ」を含む6作品による短編集。神狛さんは、京都市生まれだけあって、全編京都の味わいが漂ってきそうな作品に仕上がっています。「おじゃみ」が、ホラーとしてまた、情緒ある作品としてもダントツに印象深く、優れていると思います。逆に言えば、他の作品は残念ながら一段落ち、二段落ちと言わざるを得ません。「虫籠窓」「正体見たり」も怖さもあり、いい味を出しているのですがねェー。次の作品を楽しみにします。

2011/06/20

non

はんなりとした京都弁で、不気味に時にユーモラスに語られる怪談集。6篇収録で、どれもそれぞれ違ったテイストなので、短編という短さを感じさせない重量感だったように思う。「増殖」や「安全地帯」のように、狂ってるのかも知れない人の、「境界線」の感じ方は、普通に何の疑問もなく生活している人よりも、どこか「真実」に触れているのではと思う。だけど、その深淵を覗き込んでしまうと、もう二度と抜け出せないのだ。幽霊よりも「死」よりも恐ろしい「生」を、見事に描いてると思う。これからも楽しみな作家さんだ。

2010/09/01

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