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黒い遭難碑 山の霊異記 (文庫ダ・ヴィンチ)

黒い遭難碑 山の霊異記 (文庫ダ・ヴィンチ)

黒い遭難碑 山の霊異記 (文庫ダ・ヴィンチ)

作家
安曇潤平
出版社
メディアファクトリー
発売日
2013-04-24
ISBN
9784840151702
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黒い遭難碑 山の霊異記 (文庫ダ・ヴィンチ) / 感想・レビュー

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タイ子

シリーズ2冊目。山で起こる不思議な怪異は妙にリアル感があって地上で起こるホラー現象とは違い妙に切ないものがある。確かに怖いことは怖いですけどね。最初の「顔なし地蔵」が一番ゾワリとした。実話だけに。背中に霊を背負ってそれをフツーに対応する登山家ってすごいな;蒸し暑い夏の夜にはもってこいの読書なり。

2020/07/31

みくろ

山の霊異記2冊目。おそらくこのシリーズでしか読めないであろう登山好きの著者ならではの怪談が魅力。今作も山の怖いところも優しいところも満喫できました。しかし前作に比べて少し創作っぽい粗さが目立った印象。もちろん実話怪談といって全てを信じて読んでいるわけではないし、脚色等もしてあると思うのでそういう部分も込みで楽しむものだとは思うのですが、ちょっと度が過ぎているような話もちらほら。しかし全体的にはやはり面白いです。個人的には「霧限の彷徨」「滑落」「ひまわり」が好き。でも「ひまわり」は別の意味でもちょっと怖い。

2016/02/10

ネムコ

山の実話怪談集。いいなぁ♪ 一話一話に味がある。「顔なし地蔵」が一番かわいそうだった。「霧幻魍魎」は伝奇ホラーみたいだったし、「ポニーテールの女」はストーカー的な気味の悪さがあった。筆者が体験したお話もある。同じ遭難者の幽霊遭遇譚でも「ひまわり」はほのぼのしていたのに、「乾燥室」ではパニックに陥っている。怪談収集者でも「ひぃぃぃぃ」なんて悲鳴をあげることがあるのだな、と変なことに感心した。

2017/02/21

J7(読メ低浮上中)

久々に怪談が読みたい、しかし適当に手に取って、ありきたりだったり外れだったりしたら嫌だなと思った時に思い出したのが、安曇潤平さん。山という異界を舞台にした怪談は、自然という底知れないフィールドと密接なためか、一味も二味も違う恐怖譚を読めて、満足でした。ただ、後半に行くにつれて各エピソードに怪談としてある種の“あざとさ”が否めなかったのも事実。怖い話が実話かそうでないかは、気にしないほうですが、本書はそのラインがぎりぎり微妙に感じたのが多かったかな・・?わたしのお気に入りは「顔なし地蔵」「真夜中の訪問者」

2016/01/25

ネムコ

「安曇潤平祭り」で再読。やっぱり私にとって安曇さんの本は怪談ではなく、「山の本」です。死の危険に恐怖し、心霊現象に青ざめる。不思議な偶然に首を傾げ、今は亡き岳友の思い出に涙する。山に長く登り続けておられる方なら、一つ二つ似たような経験があるのでは、と思ってしまう。しかし登山家の、不吉の予兆に出会った時の撤退の早さには惚れ惚れしますね!(たまに、逃げ切れなかった方もいらっしゃいますが…)

2018/05/10

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