KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ロマンスドール (文庫ダ・ヴィンチ)

ロマンスドール (文庫ダ・ヴィンチ)

ロマンスドール (文庫ダ・ヴィンチ)

作家
タナダユキ
出版社
メディアファクトリー
発売日
2013-06-22
ISBN
9784840151733
amazonで購入する

ロマンスドール (文庫ダ・ヴィンチ) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Mayumi Hoshino

ロマンスドール=ラブドール。ラブドールの職人とその妻の物語。園子の死後の展開は、岸本佐知子さん編の「変愛小説集」に収録されてもおかしくない。ともすれば危ない人に見えるほどの執着、けれどとてもピュア。骨のようにまっしろ。そんなに大切ならもっと大事にしときなさいよ、と中盤の主人公の身勝手さには腹も立つが、人間、大切なものの大切さに気づく前は、たいていとても愚かだということなのだろう。後悔をせずに人生を送るのは難しい。主人公の師匠、相川さんの姿が切なかった。

2017/03/31

M.

胸の大きい完璧な奥さん、本気でないと自分に言い聞かせながらする浮気、腹上死。男の夢をこれでもか!と詰め込んだ気持ち悪い男性小説だった。最後の最後に死ぬほど愛すなんて都合のいいことないじゃないか、主人公は最低。相川さんも気持ち悪い。たぶんもう読まない笑

2019/03/05

こういう感想でいいのか分からないけど、物凄くロマンティックな物語だったと私は思う。夫婦のことに他人が口出しするべきじゃないし、二人がいいのならそれでいい。ラストで二人はとても素敵な夫婦になれたと思う。愛と性について考えることが出来た。折に触れて読み返したい一冊。

2019/05/11

YH

再読。園子が儚くて哀しい。自分の生を焼き付けるかのような晩年の性生活はエロティックさより、鬼気迫るモノを感じた。それにしても、哲雄のどこがそんなに好きなのかは疑問だな…

2021/08/03

映画「ふがいない僕は空を見た」などを撮ったタナダユキ監督初の小説。ひょんなことからラブドールを作る会社に就職したテツオが、その過程で園子と出会い結婚する、しかしラブドールづくりに夢中になり園子とは次第にセックスレスに。やがて園子がガンに侵され2人は最期の時間を迎えることに。妻が肉親になり肉親とはセックスできないという感覚がセックスレスを引き起こすものなのかなあ。園子が気立ての良い妻でいることで最後まで本音がわからない。感動したとは言いがたいが、出来れば映画化して欲しいかも。

2013/08/15

感想・レビューをもっと見る