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女生徒 (立東舎 乙女の本棚)

女生徒 (立東舎 乙女の本棚)

女生徒 (立東舎 乙女の本棚)

作家
太宰治
今井キラ
最果タヒ
出版社
立東舎
発売日
2016-11-25
ISBN
9784845628780
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女生徒 (立東舎 乙女の本棚) / 感想・レビュー

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ナイスネイチャ

図書館本。思春期の女子学生の心のうちを一日の生活で綴ってました。反抗期や大人に対する嫌悪感、背伸びしたいが大人になるのは嫌という微妙な乙女を太宰治が描く面白さ。

2019/01/28

寂しがり屋の狼さん

【乙女の本棚】シリーズ。大人は不潔で嫌い、何時までも清くあり続けたいと想いながらも、心と身体は自分の意思とは関係なく変化し少女から女性へ…大人と子供の狭間で揺れる思春期の女の子を描いた作品。『今井キラ』のロリータな挿絵が作品の世界に色を与え見事に引き込まれます💓『人間失格』とは違う太宰治が楽しめました(*^.^*)

2019/10/20

gtn

朝は憂鬱だとか、飼犬「カア」が汚くて可哀そうと思う自分が嫌だとか、「女は、自分の運命を決するのに、微笑一つで沢山」であるとか、平凡な日常を繰り返しながら、些細なことで内省を深める少女。戦時下、"欲しがりません勝つまでは"と本気で思っていたのはほんの一部。大半は、この少女のように、自分の世界を守りながら生きていたのでは。ある意味レジスタンス。

2023/04/02

そら

主人公は何歳ぐらいなのかな?母親と2人暮らしの女生徒の、朝起きた時から夜寝る時までの、何気ない一日が、延々とひたすら主人公の心の呟きだけで綴られている。退屈せずに最後まで読めちゃうという不思議(笑)。くるくる変化していく思考が可愛らしい。それに家事をなんでもこなすのには感心する。良い娘だな(^.^)。そりゃあ、太宰治なので、かなり自意識過剰ではあるけど💦、ちゃんと”小さな幸せ”を感じている主人公が微笑ましい。

2020/05/25

ぐうぐう

「名作は、かわいい」というコンセプトで創刊された『乙女の本棚』。シリーズ第1弾は太宰治の『女生徒』と今井キラのコラボ。『女生徒』は、当時の文学としてはとてもポップな文体で綴られているので、ここにいかにも現在ふうなイラストを挿絵としてみても、お互いの個性が相殺されてしまう。しかし、今井キラの絵は、現在ふうでありながらもどこかクラシカルな雰囲気を漂わせている。その相乗効果は抜群だ。「幸福は一夜おくれて来る。ぼんやり、そんな言葉を思出す。」(つづく)

2016/12/05

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