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蜜柑 (立東舎 乙女の本棚)

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚)

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚)

作家
芥川龍之介
サタケミキオ
出版社
立東舎
発売日
2018-07-13
ISBN
9784845632480
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あらすじ

人気シリーズ「乙女の本棚」第7弾は芥川龍之介×イラストレーター・げみのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

私の心の上には、切ないほどはっきりと、この光景が焼きつけられた。
横須賀線に乗った私。発車間際に乗り込んできた小娘と2人きり、列車は動き出すのだが......。

書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみが芥川龍之介を描く、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

*この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されています。文字の拡大・縮小や、検索、ハイライトなどの機能は利用できません。

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

aquamarine

同じ乙女の本棚シリーズの「檸檬」で、げみさんのイラストは黄色の使い方が絶妙だと思いましたが、この「蜜柑」もオレンジ色が強烈で絶品です。横須賀線車内で発車を待つ紳士と同じ車両に、不潔で好ましくない少女が駆け込んできます。イラつく男が見る夕刊の文字がトンネルに入ったときに浮き出す様子の表現の巧みさにはっとします。そして少しずつページをめくり…煤だらけの車内となった車両ががトンネルを抜けたときの鮮やかなこと!ページの美しさはトンネルを抜けた明るさと同時に紳士の心も表しているのでしょう。素晴らしかったです。

2019/08/11

ami*15

げみさん2弾。「私はこの小娘の下品な顔だちを好まなかった」「彼女の服装が不潔なのもやはり不快だった」列車に乗り込んできた娘を気に入らない目で見ていた『私』。物語の途中で娘の“ある行動”を目撃し、『私』の彼女に対する見方が変わっていくところはとても印象強かったです。『私』の心が変わるきっかけとなるあるシーンのイラストがとにかく素晴らしい。暗いイメージからだんだんと物語に光が当たっていくような雰囲気が味わえ、心もじわっと温かくなる物語でした。イラストやデザインのクオリティも前作の『檸檬』と比べるとはるかに→

2018/07/18

しゅてふぁん

このシリーズで未読の作品を読む場合、小説と絵本のどちらを先に読むか迷う。今回は絵本を先に。この作品のタイトルになっている‘蜜柑’、それが登場した瞬間『うわぁ。。。』という感嘆の声が口から零れ出た。今後この物語を読む毎に、この絵本に描かれた情景を思い浮かべるんだろうな(*´ω`*)

2019/02/21

よこたん

“心を躍らすばかり暖な日の色に染まっている蜜柑がおよそ五つ六つ…” 美しい文章には、美しい色合いの絵がよく似合う。黄昏時の、汽車の中や、見下ろしたり見上げたり様々なアングルから描かれる風景に目を奪われる。主人公の心情を映すかのようなどんよりと重い色合いが、蜜柑をきっかけに転じて黄金色の軽やかさをまとう。見送られる者と、見送る者達を刹那繋いだ蜜柑は、さぞかし甘く酸っぱく美味しかっただろう。すぐ傍で、それを目で味わった者がいるとは知らないままに。読友さんが熱烈おすすめしてくださった本、確かに私の好みだった。

2018/09/08

里愛乍

完璧な映像化のように、文字と絵が同期していて鳥肌が立った。黒から目も覚めるような橙へ、『檸檬』の時も思ったけど色使いがすごい。文のリズム、無音の効果、構成的演出がすごい。小説読んだだけの時とは全然違うところの感情が動いた感じだ。つくづく視覚効果が強烈に働く作品だと思う。

2018/07/18

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