読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚)

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚)

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚)

作家
芥川龍之介
げみ
出版社
立東舎
発売日
2018-07-13
ISBN
9784845632480
amazonで購入する Kindle版を購入する

蜜柑 (立東舎 乙女の本棚) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

旅するランナー

汽車から放たれる蜜柑。文と絵が一体となって、穏やかに心に残るこの短編を美しく描写している。私の心の上にも、切ないほどはっきりと、この光景が焼きつけられた。素晴らしい一冊です。

2021/01/11

美紀ちゃん

夕陽と蜜柑の色が鮮やかで、深く心に残る話。芥川龍之介はほぼ全作品読んでいて、 「蜜柑」は好きな作品。 こんなに素敵なイラストをつけてくれて、げみさんありがとう。

2021/03/31

kinkin

「蜜柑」は芥川龍之介のなかでも好きな一編でなんども読んだ小説だ。イラストと一緒に読む「蜜柑」も味があっていいなあ。本来は文字から情景を読み取るのだけれどイラストがある分、読見終えるのも早かった。特に列車から投げる蜜柑のシーンは私の頭の中にあったシーンとピッタンコなのですこし嬉しくなった。いまは列車の窓を開けたり当然煙が入ってくることはないがそれだからこんな小説も現れないと思った。図書館本

2021/06/26

chimako

垢じみた少女が煙も厭わず開けた汽車の窓から幼い弟たちの元に落ちていく色づいた蜜柑。貧しい家族の暮らしぶりが目に浮かぶ。ひっそりと肩を寄せあい、しかしそこには家族にしか分かり得ない温もりと慈愛に満ちた瞳がある。弟たちは寂しくて泣いただろう。奉公に出る姉は慰めながら、きっと自らも涙を流したに違いない。その汽車に乗っていた男性の目線で語られる一瞬の出来事。少女の胸の内は何一つ語られないが、達人の文章は読み手の気持ちをつかんで何とも言えない読後感を与えた。お見事!

2020/08/04

aquamarine

同じ乙女の本棚シリーズの「檸檬」で、げみさんのイラストは黄色の使い方が絶妙だと思いましたが、この「蜜柑」もオレンジ色が強烈で絶品です。横須賀線車内で発車を待つ紳士と同じ車両に、不潔で好ましくない少女が駆け込んできます。イラつく男が見る夕刊の文字がトンネルに入ったときに浮き出す様子の表現の巧みさにはっとします。そして少しずつページをめくり…煤だらけの車内となった車両ががトンネルを抜けたときの鮮やかなこと!ページの美しさはトンネルを抜けた明るさと同時に紳士の心も表しているのでしょう。素晴らしかったです。

2019/08/11

感想・レビューをもっと見る