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詩集『青猫』より (立東舎 乙女の本棚)

詩集『青猫』より (立東舎 乙女の本棚)

詩集『青猫』より (立東舎 乙女の本棚)

作家
萩原朔太郎
しきみ
出版社
立東舎
発売日
2021-12-17
ISBN
9784845636891
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詩集『青猫』より (立東舎 乙女の本棚) / 感想・レビュー

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アキ

萩原朔太郎の女のひとへの恋慕を謳う詩に、しきみの美しく幻想的な少女のイラストが色を添えています。表紙の「青猫」の可愛らしい少女の青い猫の影も良いですが、「黒い風琴」「鴉毛の婦人」にある妖しげな黒衣の美女のイラストが詩にマッチして、とっても好いですね。「月夜」のおおきな羽も、「春宵」の情愁もまた好いです。乙女の本棚シリーズでも、この本は絵と詩がよくマッチしていると感じます。

2022/01/30

寂しがり屋の狼さん

【乙女の本棚】シリーズ24冊目📚『萩原朔太郎』と『しきみ』さんの組み合わせは、同シリーズでは「猫町」に続き2作目。都会的な風景を妖しく切り取ったような詩集は画集としても楽しめる魅惑の1冊です(◕ᴗ◕✿)

2022/02/20

優希

言葉の力を感じました。美しい中にも力強さがあります。イラストもまた詩の力を表現しているようでした。

2023/11/10

たまきら

この詩人を最近はじめて反戦の詩人として読む機会があり、正直とても驚いた。どちらかというとどこか退廃的なイメージをこの詩人に抱いていたせいかもしれない。そのせいかこの甘いイラストとギャップが感じられたが、それは50代の感想。10代の女性が手に取ってどう感じるかはわからない。久々に読んだ青猫は淫靡で、どこか無垢。…そういえばヨルシカさんの「月に吠える」って、やっぱり萩原朔太郎がモチーフだったんですね。

2023/10/31

ぐうぐう

詩集『青猫』で描かれる青猫は、都会の憂鬱を象徴している。その証拠に、この詩集には「憂鬱」という言葉が何度となく出てくるのだ。ただ、猫が気ままで捉えどころがないのと同じように、朔太郎が書く「憂鬱」もまた気ままであり捉えどころがない。「憂鬱」は、ときにせつなく、ときに艶かしく、ときに嬉しげでさえある。それは、気ままで捉えどころがない猫を追う過程での感情の変化であり、その果ての境地なのかもしれない。「運命はあとからあとからとかげつてゆき さびしい病鬱は柳の葉かげにけむつてゐる(つづく)

2023/01/05

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