アンドレイ・タルコフスキイ鏡の本
アンドレイ・タルコフスキイ鏡の本 / 感想・レビュー
こんな本を読んだよ
今の時代では、多分だれも作ろうとはしないであろう形式の本。ある意味、商品としての紙のメディアである本の、ぎりぎりの姿なのかも知れない。タルコフスキー・ファン愛蔵本といったところ。どうしても作るのなら、おそらくWEB上に作るであろう。DVDに追加情報で入れてもいいかもしれない。小説はサクリファイスのシノプシスと違い、少し深い。亡命した彼がソ連時代の傑作の原型を形にしようとしたのだから、そこに文学的な深化の理由がある。しかし彼は作家ではない。映画監督である。映画の「鏡」は、素晴らしい。
2012/01/09
感想・レビューをもっと見る