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メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集

メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集

メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集

作家
トーベ・ヤンソン
久山葉子
出版社
フィルムアート社
発売日
2021-03-26
ISBN
9784845920112
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メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集 / 感想・レビュー

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アキ

実に味わい深い短編集。日本のアニメもあり晩年には年に2千通にもなる手紙の返事を書いていた。著者はさまざまな人生を書いただけでなく、読んだり聞いたりしたのだろう。ユダヤ系のせいで米国に渡った「ココニヴァへの手紙」、他人の子供を預かるひと夏の家族「夏の子供」、どこへ行っても人の悩みに巻き込まれてしまう「軽い鞄ひとつの旅」、島の孤独な生活を際立たせる「リス」、シモムラ氏の数本の線で描いた「オオカミ」、日本の女の子からの手紙「文通」、電話の留守録「メッセージ」などフィンランドの無人島で書く著者を想像しつつ読んだ。

2021/05/01

まこ

登場人物の多くは藝術に命を懸けていて、作者は彼らを応援している話が多い。人物たちの年齢や立場を超え、時には親子や恋人関係にも作者の面影や実際に体験したエピソードを感じる。連載漫画家とかまさにそう。登場人物が違っても前の話の続編だったり対になったりする話がある。「コニカとの旅」ではカメラが美しい風景を写す反面、そこに人がいない虚しさを描き出していた。

2021/04/11

ムーミン2号

ヤンソンさんの最後の短篇集。31の短篇が収められている。画家・漫画家・作家などを描いたり、母と娘、父と息子、友人同士を描いたりと、ヤンソンさんの人生のワンシーンをいくつも切り取ったような作品集だ。それに読者自身の人生を重ね合わせていけば、各短篇の主人公たちの心情に思いが及んでいく。そういう短篇が並んでいる。一つのことから連想が始まり、それが違う方向に走ったり、また戻ってきたりする、そういうような短編集でもある。ムーミンで有名なヤンソンさんはいくつもの小説を書いている。触れてみるのもいいかもしれない。

2021/04/25

sawa

なかなかビターな作品集。でも、そこが良い! E・ゴーリーに捧げられた「黒と白」、ブラックだけど爽やかな「夏の子ども」、主人公がスニフっぽい「軽い鞄ひとつの旅」が面白かったです。「リス」の狂おしい独り相撲や、「カーリン、わたしの友達」の冒頭も好き。 作中に登場するマーガレット・ミラー、ヤンソンも読んでたのかな(早速ポチりました)。映画『トーベ』も楽しみです。公開延期になりませんように…。

2021/04/29

自分には理解し難い様々な人間がいることを(受け入れはできないが)許容しようとする。そういう物語が集められているように思う。心が騒がしく何も手につかないような時にこの本を開く。

2021/04/24

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