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オオカミ県

オオカミ県

オオカミ県

作家
多和田葉子
溝上幾久子
出版社
論創社
発売日
2021-04-10
ISBN
9784846019723
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ジャンル

オオカミ県 / 感想・レビュー

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starbro

芥川賞作家、多和田 葉子の絵本初読です。オオカミが何のメタファーなのか良く解りませんが、美しく細密な銅版画絵と相まって、アーティステックで独特な世界観を醸し出しています🐺🐺🐺 https://rakuten.tameshiyo.me/9784846019723?page=9

2021/04/09

ぶち

読友さんのレビューに魅かれて手に取りました。 オオカミ県出身の主人公はネットの噂に田舎者だという悪口を見つけ、"東京"へ出てきました。でもそこは、白兎のような顔をして歩く上品ぶった奴らばかりの地だったのです。見栄っ張りで拝金主義で上品ぶって、肩書や物欲に支配された白兎たち。人種差別、格差、フェイクな情報が溢れるネット社会、政府の暴走.....そんな"東京"の描写がコロナ禍に上手く対処できないでいる現実の政府や官僚を彷彿とさせます。みんなで完熟バナナをぶしゅっとぶつけようぜ!

2021/07/16

KAZOO

多和田葉子さんが童話のような風刺的な物語を語っていますがそれにこの銅版画がよくあっています。色合いも楽しく印象に残ります。オオカミ県のオオカミと都会のウサギたちが今のコロナ下の現状をよく表していると感じました。大人向きの考えさせる絵本です。

2021/09/23

寂しがり屋の狼さん

図書館にてタイトルひかれて…『オオカミ』だからね(笑)不思議なお話し🌜️銅版画の挿絵が繊細で素敵です(*^-^*)

2021/04/29

アキ

多和田葉子のメタファー溢れる文章に、溝上幾久子のシュールな銅版画がマッチした大人な絵本。オオカミと大きな神。オオカミ県と東京。インターネットと兎の書きこみ。東京の「兎」とオオカミ。オオカミの糞とコーヒー。オオカミカフェとバー肉食亭。狐と兎の毛皮とバナナ爆弾の工場。あらゆるメタファー。「オオカミは人を襲う凶暴な動物だと思い込んでいる人がいるようだが、それは違う。オオカミが人を襲うことなどありえない。人に襲われた時に抵抗するだけだ」今の日本に向けた絵本。「ぶじゅっとオオカミになろうぜ」は著者からのメッセージ。

2021/05/16

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