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東京百景 (ヨシモトブックス)

東京百景 (ヨシモトブックス)

東京百景 (ヨシモトブックス)

作家
又吉直樹
出版社
ワニブックス
発売日
2013-08-26
ISBN
9784847091797
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女性との過去も告白? ピース又吉が東京の生活を綴る

『東京百景』(又吉直樹/ワニブックス)

 お笑いコンビ、ピース又吉直樹の人気があなどれない。

 先日までOAされていたアフラックのCM「なんだか幸せシリーズ」では、仲里依紗との仲良し夫婦が“見ていて和む”“いい味出してる”と注目を集めた。かと思えば、10月にはよしもと×ホットスタッフpresents 第1弾として、あの真心ブラザーズとピースによるコラボイベント『真心ブラピース』~ウタとネタと小ネタの夕べ~』(10月17日日本青年館)の開催が決定。又吉がシナリオを担当する。芸人きっての読書家であり、創造力あふれる筆力で執筆活動もこなす多才ぶりだ。

 そんな又吉が、初の単独書籍である自伝的エッセイ『東京百景』(又吉直樹/ワニブックス)を上梓した。

 『マンスリーよしもとPLUS』で連載していた人気コラムに全面加筆したもので、“18歳で上京してからの想い出を東京の風景に託して書いた”という短編は全部で100。自他ともに認める太宰治好きとあって、太宰の『東京八景』になぞらえたとのこと。ときに芸人らしく面白可笑しく、ときに文学的に芥川龍之介の短編のような幻想的なタ…

2013/10/3

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東京百景 (ヨシモトブックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

seacalf

又吉直樹という個性によってよく知る情景や見知った場所が描き出される面白さ。何せタイトル通り百ものストーリーが次々と綴られているのだから飽きないし、飽きさせない。ピースのネタで笑ったことはあまりないけれど、いくつかの箇所では声を出して笑ってしまったし、若手芸人達との触れ合いや、自伝的エピソードも読ませる。ひとつのスタイルに留まらず、高さの違う様々な棚から取り出す感覚で各々の話を読めるのが、思いの外楽しい。肩の凝らない読書をしたくて手に取るも、エッセイというには良くも悪くも文学的な澱が残る読後感だった。

2017/03/10

ミカウバー

東京を舞台にしたエッセイ集。自分は東京生まれの東京育ちなので、どの場所も思い描く事が出来て楽しめた。特に地元の市ヶ谷が出てきたのは嬉しかった。どのエッセイも面白かったが、「隅田川の夕景」「赤坂・草月ホール」「池尻大橋の小さな部屋」が切なく、「阿佐ヶ谷の夜」の西加奈子さんにはちょっと感動した。何度も読み返したい一冊だ。装丁もいい。

2015/06/24

❁かな❁

お気に入りの又吉さんが18歳で上京してからの東京をテーマにした100編。今作も又吉さんらしく、とても読みやすい文章で吹き出してしまうお話、じーんとするお話、切ないお話など色々ありました!もったいなくて少しずつ少しずつ読みました*「六十六」の又吉さんの学生時代のパーマ届けのお話は夜中に読んでて爆笑してしまいました(笑)後「七十六」の女性とのお話は後半から泣いてしまいました(/ _ ; )「九十八」「九十九」のお話もとても良かったです☆いろんな気持ちになれる作品でオススメ!!やっぱり又吉さんの文章いいです♪

2014/10/11

hiro

大関豪栄道と並ぶ寝屋川の星?ピース又吉さんの本は『第2図書係補佐』に続いて2冊目。18歳で上京してから32歳までのエッセイ。職務質問されるところが多く出てきたり、神社・お寺・お墓が多く登場し、エッセイの内容、東京百景の選定された場所、そして地味な装丁も含めて、又吉さんらしい本だった。もちろん『檸檬』を真似て珈琲の空き缶を電柱の下に置き去ったり、志賀直哉の墓のある青山霊園を歩いたり、木登りする芥川の動画を観たり、漱石や鴎外の小説に出てくる『精養軒』でハヤシライスを食べたり、読書家らしいエッセイでもあった。

2014/08/01

chimako

ピース又吉の東京を巡る百のエッセイ。途中「訳わかんない」と感じるものもあるけれど、それはそれ。又吉直樹ですから。普通の東京案内には載っていないだろう場所にに惹かれる。久我山稲荷の山王日枝神社。「池尻大橋の小さな部屋」では不覚にも涙。「幡ヶ谷のサッカーグラウンド」「郵便物のある風景」が好きだった。最初住んでいたのが偶然太宰のお墓の近くというのも又吉らしい。東京には谷のつく地名が多い。渋谷、雑司が谷、祖師ヶ谷、世田谷、市ヶ谷、幡ヶ谷、四谷、日比谷、阿佐ヶ谷……坂が多いわけだ。東京知らずの感想でした。

2014/02/27

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