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チエちゃんと私

チエちゃんと私

チエちゃんと私

作家
よしもとばなな
原マスミ
出版社
ロッキング・オン
発売日
2007-01-30
ISBN
9784860520625
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チエちゃんと私 / 感想・レビュー

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空のかなた

タイトルでは内容が想像できなかった。読み終えて、周りの大切な人達を慈しんでいたいような、なんだか悲しい気持ちにもなった。この再生の物語は、自分と世界のペースがずれてきてしまったとき等にぴったりかと。主人公は「生きていると、なんだか流れがきている感じがする時がある。どこにいくかは分からなくても何も考えずに乗っていってみよう」とチエちゃんと語り合う。生きていると、毎日真剣白刃取りのようでスリル満点だけど、チエちゃんのような丁寧な時間の過ごし方は、私の毎日を煌めく空間に変えてくれたとエンディングへ向かう。

2020/05/18

桜もち 太郎

捉えどころのない不思議な物語。チエちゃん35歳、わたし42歳との同居生活。捉えどころのない二人だから、二人の時間はしっくりと流れるように過ぎていく。チエちゃんはわたしと従姉妹の関係。しかしある日チエちゃんから衝撃の告白を受けることに。でもチエちゃんであることには変わらない。ほんの少しのタイミング、偶然が奇跡を生む。普段自分の生活の中で、気が付かないけどそんな奇跡があるのかもしれないな。ちょうどいい二人の関係を宇宙に繋げていくのはさすがた。不思議な空間を漂うような物語だった。

2024/01/24

yuna☆

「人は毎日を自分でこねあげて作りだしている、生は激流のように流れている、そこから何を取り出してどの流れに乗るのか、そのことの生々しさがこわいくらいわかる」

2021/09/09

お茶を飲むこと、一緒にご飯を食べること、それは明日にはなくなってしまうささやかなことを積み重ねすこと。 毎日がやってくるということは、すごいこと。 今日しかないことを、その音色を、一緒に聴き分ける。 吉本ばななさんの言葉たちを読むと、生きることがときめく。

2018/01/12

S

優しくて愛らしい言葉達に温かさと同時に今の儚さも感じさせてくれる本。 「命をいじることはできない。自分の命さえも実はどうすることもできない。人は人を、ただ目の前に確かにいるときにしか愛するしかできない。」 「日々の悔いのない思い出があれば…豊かさは消えないだろう」 この本、好きです‼

2012/05/31

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