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覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)

作家
池田貴将
出版社
サンクチュアリ出版
発売日
2013-05-25
ISBN
9784861139925
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「覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)」のおすすめレビュー

アメリカの黒船に丸腰で乗り込んで死罪になった男。幕末のインフルエンサー・吉田松陰から学ぶ「覚悟の磨き方」

『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』(池田貴将/サンクチュアリ出版)

 江戸時代の終わり、いわゆる「幕末」を生きた武士・思想家・教育者、吉田松陰。自身が歴史の教科書に載るだけにとどまらず、初代内閣総理大臣の伊藤博文など名だたる偉人に教えを授けた、いわばインフルエンサーです。

 1830年から1859年までの、短く濃密な人生のエッセンスを収録した『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』(池田貴将/サンクチュアリ出版)は2013年に出版されてから2023年10月時点で43万部を突破するベストセラーになっています。一体何が、現代人の心に刺さるのでしょうか。

 著者は本書の冒頭で「誰よりも熱く、誰よりも冷静」と松陰のパーソナリティを描写しています。1853年、鎖国の末に黒船が来航したときの松陰の行動にそれは如実に表れています。

彼はすばらしい戦略家だったが、こういうときはろくに計画も立てなかった。「動けば道は開ける!」とばかりに、小舟を盗むと、荒波の中をこぎ出していって、そのまま黒船の甲板に乗り込んだ。 突然の東洋人の訪問に、アメリカ艦隊は驚いた。 無防備な侍が、法を犯し、…

2024/1/5

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中川大志が選んだ1冊は?「どんな境遇の人にも、励みになるような言葉が見つかる本だと思います」

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2024年5月号からの転載になります。

 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、中川大志さん。 (取材・文=斎藤春子 写真=TOWA)

 中川さんが『覚悟の磨き方』を通じて、幕末の天才思想家・吉田松陰が残した熱い言葉の数々に出会ったのは、映画の役作りのためだった。 「僕が演じた剣持聡という役が、いつも哲学的な言葉を使う、自分の中の美学をすごく大事にしているような男だったんです。知人に薦められて読み始めたんですが、確かに剣持なら影響を受けるだろうと思える言葉ばかり並んでいて。演じている間はずっと、この本をお守りのようにつねに持ち歩いていました」  ふとした空き時間にもページをめくるうちに、自分自身の心にも刺さる言葉をいくつも発見したという。 「いろんな思想や哲学が感じられる言葉ばかりで、『自分の心がそうせよと叫ぶなら、ひるむことなく、すぐに従うべきだと思います』とか、好きでしたね。モヤモヤを抱えた時に、直球ストレートで…

2024/4/13

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覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books) / 感想・レビュー

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forest rise field

松陰先生は、死罪の判決にも動じず「承知しました」と受け入れ、付き添い役人に「今日もまたご苦労でございます」と敬意を払った。刑場の首切り役は「これほど最期の立派だった人は見たことがない」と感服したそうだ。死の直前まで毅然とした態度が、これまでの生き様に表れる。覚悟をもって生きてきたからなんだろう。何のために生きるのか、よく考えなければいけないなと思った。

2023/01/15

MI

志半ば、30歳の若さでこの世を去った吉田松蔭。彼が弟子たちに語った言葉が綴られている。彼は身分や出身によって人を選ばず、一人ひとりから才能を見つけようと親身になった。「松下村塾」は「教えるのではなく、共に学びましょう」という理念。なかでも松蔭は行動につながらない学問は無意味だと考えた。いかに早く多くの失敗を重ねることができるか。そして未来はいくらでも自分の手で生み出すことができるという自信を休むことなくうみ続けることだ。この命をどう使い切るのか。高い志と行動力に学ぶところが多くあった。

2023/02/17

ひろき@巨人の肩

超訳のため内容が発散した感はあったが、松蔭の自分の美学を貫き通す生き様は「覚悟の磨き方」というタイトル通りなのだと思った。以下は本書に関連するネットで拾った松蔭の名言「諸君、狂いたまえ」「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」「宜しく先ず一事より一日より始むべし」「君子は交わり経ちて悪声を出さず。」辞世の句「親思うこころにまさる親ごころけふの音づれ何ときくらん」「身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」

2020/01/02

竹城 俊之介

たかだか2年半開塾しただけの松下村塾。総理、官僚、軍人など維新政府の核となる人材を排出した、まさに伝説の塾。吉田松陰自身30年位しか生きていない。この短時間で一体何を?どう教えたのか? 松陰先生の凄まじさは行動力と熱い志です。行動力ありすぎて何度も何度も投獄されるも、獄中ですら教育者であり続けた男。めちゃめちゃ破天荒で、あまりにまっすぐなその生き様が、弟子たちにとっての強烈無比なロールモデルとなったのか?人の心に火をつける魂の教育者です。本書の言葉の数々は、百年を越えてなお鋭く、熱く、心揺らします。

2023/10/08

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

現代語に訳した吉田松陰語録。巻末の編訳者のプロフィールが多少胡散臭いのが気になるし、装丁からして『超訳 ニーチェの言葉』の二番煎じ丸出しである。だが自己啓発目指した松陰の良い言葉が並ぶ。松陰伝を数冊読んだ事がある私には、融通がきかな過ぎるほど自分の本気を押し通した松陰の幼児性を思い出して辟易する面もあるが、こういう本気を持った人に圧倒された弟子の気持ちもわかる。松陰はツッコミではなく大ボケなのだ。

2013/12/10

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