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人魚の鱗 (Short Fantasy Storiesファンタジーの宝石箱 vol)

人魚の鱗 (Short Fantasy Storiesファンタジーの宝石箱 vol)

人魚の鱗 (Short Fantasy Storiesファンタジーの宝石箱 vol)

作家
加門七海
産経新聞文化部
出版社
ぜんにちパブリッシング
発売日
2004-09-01
ISBN
9784861360367
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人魚の鱗 (Short Fantasy Storiesファンタジーの宝石箱 vol) / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

淡い雪のような物語。雪は、空を舞っているときは目に見えるけれど、手に触れてしまうと、あっという間に消えてしまう。あるのにない、ないのにある。わずか4ページの短い物語は、触れてその世界に入ったと思った瞬間に終わってしまう感じなのだ。寂しいとか、悲しいとか、そういう感覚もないままお話は終結してしまう。46人の作家の46の物語。ありふれた日常から、幻想的な非日常、ちょっぴり不思議な話まで…。雪にも似ているけど、これ子供のときに忘れたものを探しに行く感覚にも似ているのかもしれない。

2012/11/20

あつひめ

あとがきにある「朝起きたら暗いニュースばかり…」よくわかる。朝から殺人だ!収賄だ!等々の情報だけが耳に飛び込んでくる。大人はうんざりし、子供はそんな社会に慣れっこになっていくことだろう。少しでも、心が潤うようなものが普通に家庭の中に広がれば。私は毎晩少しずつ読み進めた。時にはホッとしたり、時には自分の子供に重ねてみたり。そしてゆっくりと眠りについた。大人も子供も優しい気持ちに出会える物語。自分の心に潤いを与えてくれるたくさんの児童文学者や絵本作家、作家さんたちのキラキラ光る宝石を心にしまいたくなった。

2021/11/30

小夜風

【図書館】ファンタジーの宝石箱。全46作家が書く原稿用紙3枚以内の物語。うわぁ♪素敵な本を見つけちゃった♪……って凄く嬉しくなりました。作家陣の豪華なこと!短いからサラッと読めるのですが、何というか……心に残るお話ばかりです。絵本や童話というのは、子どものための本……ではなく、子どもにも読める本……なのだと思います。大人の鑑賞に耐えられないものは、子どもの心にも響きませんよね。この本はキラキラと輝く、本当に宝石箱そのものでした♪

2015/09/29

エンブレムT

原稿用紙3枚分の物語でも、作家というのは自分のカラーを出せるのだなぁ・・・と、改めて思ったファンタジー短編集。新聞の児童書コーナーに掲載された作品を集めてあり、この巻には46名の作家が登場!「え、この人が童話・・・」という驚きがあったり、大人向けに書き換えてこのまま長編に突入して欲しいと思うような作品もありました。『子供に贈るショートショート』なのであくまでも子供向けなんですが、小学生の子供から横取りして、私が楽しみました(笑)

2010/06/16

タルシル📖ヨムノスキー

平成10年7月から14年8月まで産経新聞毎週火曜日に掲載されていた、子供向けのファンタジーをまとめた短編集の第1巻。いや、どのお話も原稿用紙3枚なので、掌編小説集というべきか。一応子供向けという扱いだが、親(大人)が読んでも充分楽しめる。…というか、親がいいと思えなくちゃ子供に読ませないか。筆者は主に児童文学の作家さんだが、姫野カオルコさんや阿刀田高さん、志茂田景樹さんも原稿を寄せている。そういえば著者略歴に〝童話作家〟と書いてあるひとと〝児童文学作家〟と書いてある人がいるが、何が違うのだろう。文庫化熱望

2020/03/12

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