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月岡芳年 妖怪百物語

月岡芳年 妖怪百物語

月岡芳年 妖怪百物語

作家
日野原健司
渡邉晃
太田記念美術館
出版社
青幻舎
発売日
2017-08-07
ISBN
9784861526275
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月岡芳年 妖怪百物語 / 感想・レビュー

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jam

2017年は若冲から北斎へと流れた。浮世を映す浮世絵さながら、世の移ろいのいかに儚いことだろう。今年、太田記念美術館では月岡芳年の妖怪画展を行ったが、本作は「和漢百物語」と「新形三十六怪撰」の全図を含め、初期から晩年までの妖怪画を収録し、芳年のひととなりが伺えるコラムも掲載されている。芳年は江戸から明治を生きたが、師匠の歌川国芳が妖怪画を得意としたこともあり、その影響からか妖怪画を多く手がけたとされるらしい。が、おどろおどろしくもユーモラスな絵は、芳年自身の浮世への思いや物語性を如実に写し、印象深い。

2017/09/25

麦踏

読友さんレビューに惹かれて。図書館本。浮世絵の知識は産毛程度のぽわぽわ。けど【浮世絵】と聞くと「ん?」と立ち止まってしまう性。とは言え血まみれ芳年の名は知らなかったのでホクホクしながら手に取ったが、ほぼ血まみれ無し。ネットで出てくる画の方が色合いも構図も刺激的。ちょっと他も探したくなった。明治期以降の作風は西洋の影響を強く感じる。表紙絵も個人的には浮世絵というよりカッコいいイラスト!これはこれでいい!私は芳年の師匠である国芳が好きなので、この機会に改めて見てみようと思う。図書館で芸術を味わうぞー(笑)

2017/11/22

ベル@bell-zou

以前読んだ「浮世絵でみる!お化け図鑑」https://bookmeter.com/reviews/100239800 にも載っていた絵もありそうな…でも「平家物語」を読んだ今だからより興味をもって楽しむことが出来た。悪行三昧だった清盛は(でも魅力的で好きだけど)恨み呪われまくり妖怪悪霊の逸話には事欠かないのだな。頼光四天王の坂田金時が登場するたびについ"銀さん…(笑)"と思ってしまうし。月岡芳年は普段はごく普通だったそうだが一方でこういう作品を発表し続けるのはやはり精神の均衡を保ち難かったのではと思った。

2022/05/06

遠い日

怖いもの見たさで手に取る。恐ろしさのみならず、時に溢れるユーモアのセンスにくすりとする浮世絵も。怪奇画の中に感じる人の業のようなもの。その人臭さに感じる救われなさや、情けなさはわたしたちの中にもあるもの。

2017/09/09

tama

図書館本 浜松の美術館で以前やった特別展に行かなかったのが悔しくて。明治に入ってから描かれた男の神様とか黄門様は写実というよりバタ臭く、カッコよい。西洋画からの影響?相撲で化け物仁王がサイドスープレックスで顔から地面に叩きつけられているけど、これは立てませんね!そのときの化け物阿弥陀如来の顔はいくらなんでも崩れ過ぎ。宮本無三四は精悍!舌切り雀の大きいつづらから出てきた妖怪はよく見るとカワユイ、愉快。殆どの絵は大きくて見易いのですが、小さい方の絵は詳細が飛んじゃってるのが残念。仕方ないけど。

2018/01/30

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