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船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

作家
藤谷治
出版社
ジャイブ
発売日
2008-10-01
ISBN
9784861765797
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船に乗れ!〈1〉合奏と協奏 / 感想・レビュー

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エンブレムT

回顧形式の音楽に絡んだ青春物語。勢いのあるタイトルから『時代を動かす気概に溢れた者達を描いた歴史モノ』などと、あさっての方向に想像の翼を広げて読み始めてしまったよ・・・。なので、思わせぶりに自分語りを続ける主人公に必要以上にイラッと(笑)基本キャラ読みな私にとっては、彼のルックス描写がなくノッペラボウなままなのも辛かった。でも、オケやトリオで音を合わせていく描写には魅力がありました。ホームコンサートでのおじいさまの選曲のくだりにも引きこまれました。鮎川さん、伊藤君、金窪先生の活躍を期待してⅡ巻に進みます。

2011/07/26

しろいるか

読む前は文化部系『一瞬の風になれ』的な作品かなと思っていましたが、音楽科が舞台だけあって高1にして彼らはもはやプロフェッショナル。普通の部活動とそのストイックな姿勢が全く違う。主人公の津島サトルは、その出自の為なのか自意識が強く、中学生でニーチェとか哲学者きどった小生意気少年だが、素顔は恋に悩み、親友と語らったりと、ごく普通の高校生だった。合田先輩を告発した鮎川がカッコ良かったな~。回想形式で後の不穏さを予感させるので続刊が楽しみだ。『合奏と協奏』というサブタイトルはぴったり。

2011/09/01

ミナコ@灯れ松明の火

音楽を通して成長していく清く明るく正しい青春物語、、と思いきや!深いではないか!自分は人とは違う、必ず何者かになれるに違いないという思春期の根拠のない傲慢さや自己意識の高さは身に覚えのあるもので、それゆえに苦い。主人公が昔を振り返る形式で綴られていることもあり、音楽科の高縁もゆかりもないのに猛烈なノスタルジーを感じてしまった。今はもういない祖父の、バッハの曲に込めたメッセージには涙。子供のころの自分がどれだけ無条件に愛されていたのかは大人になってから痛感するものだなあ・・・。

2011/11/01

れいぽ

バッハの無伴奏チェロ組曲の1番が、心地よく流れるような第一巻。南との印象的な出会い、オーケストラの成功。青春ど真ん中の爽快ストーリーが続いていきます。サブタイトルの「合奏と協奏」が秀逸。この巻にピッタリ!

2011/02/21

nyanco

高校の音楽科って、どんな感じ?興味津々で読み始めるが、最初のうちはやや読みにくい。が、ここで諦めることなかれ、主人公・津島サトルが新生学園大学附属高校音楽科に入学してからは一気に物語が展開し始め、音楽科の学生たちのキャラクターが物語を一気に彩り始める。今まで個での演奏しかしてこなかった彼らが生まれて初めて参加するオーケストラ。一緒に音を紡ぐ難しさを知り、迷い、立ち向かい、一つの音楽を作り上げていく過程は、熱い!運動部だけじゃなく、音楽も熱い!夏にお勧めの一冊!

2009/07/25

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