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ストーナー

ストーナー

ストーナー

作家
ジョン・ウィリアムズ
東江一紀
出版社
作品社
発売日
2014-09-28
ISBN
9784861825002
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ストーナー / 感想・レビュー

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ケイ

ストーナー、名前に含まれるストーン=石という言葉に相応しい男。作家は、彼の人生を飾り立てることなく、愚直で妥協しない、黙々と生きる男を描いている。その描写は見事だが、作者にはイーディスやグレースにもっと優しい目を向けて欲しかったと思う。人生がストーナーには上々だったとしても、彼女たちにはもっと厳しいものであるように感じられた。私は圧倒的に「ブッチャーズクロッシング」の方が好きだな。

2019/03/01

Osamu Ueno

象牙の塔の住人であり、高潔にして、寡黙な孤高の学者である主人公の生涯を読者は、いつの間にか心動かされ、見守って行くことになるのだが、その魅力は彼の一徹な性格と不器用な生き方がはがゆく、そしてたまらなくいとおしい。環境で生まれ育った中でできた節くれ立った太い指の持ち主の、凄絶で信念に生きた65年間の姿をひとりでも多くの読友さんに読んで欲しいです。そしてこの小説を最後に翻訳され逝去された東江一紀氏に感謝します。また残り1ページを引き継ぎ翻訳された弟子の布施由紀子さんにも感謝します。 作品社より刊行。

2019/01/23

miyu

彼の、この人生。ごくありふれた、特に運に恵まれたとも思えない、ほんの些細な一生。自分のちっぽけな運命を淡々と受け入れているようにも見えるのに、譲歩できないことには頑ななまでに拒み棄て去る。そう、ストーナーはとても頑固な一生を送った人。あの妻、あの同僚、あの教え子の存在が立ちはだかろうと、彼はもしかしてけっして不幸せではなかったのではないか。なぜならば、結局は彼は思い通りに生きたのだから。思い通りに生きて、そして思い通りに逝ったのだから。言葉にするのは難しいくらいに感銘を受けた。なんて愛おしい人生だろう。

2014/11/30

紅はこべ

東江一紀さんというとドン・ウィンズロウのイメージが強かったので、こんな静謐な小説を訳されていたのに驚いた。美しい小説ってある意味退屈。真剣に結婚を願った相手が実は添うべき相手ではなくて、結婚後に運命の恋に落ちるって、福永武彦の『海市』を思い出した。イーディスはヨーロッパ旅行に行ってから、プロポーズの返事をすべきだったのに。職場にも家庭にも敵がいるって辛い人生だな。

2015/04/24

どんぐり

2015年の第1回日本翻訳大賞読者賞受賞。訳者はドン・ウィンズロウの翻訳小説で知られる東江一紀氏。これが最後の仕事になった。本書の主人公ウィリアム・ストーナーはミズーリ大学の教員で、中世の文学研究と論文指導に明け暮れ、准教授より上の地位に昇ることはなかった。「成り上がれる才覚はあっても、それで押し通すには図々しさが足りない」と、同僚や学生からは偏屈学者扱い。結婚生活に恵まれず、新婚早々別居生活のような状態で、夫婦の心を通わせることもなくなっていく。大学では学科主任と対立し、その矢面に立ちながらも淡々と仕事

2016/08/11

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