詩の約束
詩の約束 / 感想・レビュー
踊る猫
なんとなく読み進めていたら、この本が去年出ていたことに気づき驚かされた。もっと古い本かと思っていた。良く言えばそれだけ本書で扱われている素材/テーマが普遍的であるということだろう。悪く言えばそれだけ題材の鮮度が落ちているということになるが、四方田自身この本をジャーナリスティックに書きたくない旨を記しているのでこの批判は的外れというもの。著者の勉強家ぶりに唸らされ、読みたい詩人が増えた。詩世界に触れる好個の切っ掛けを与えてくれる本として、もっと多くの人に読まれることを祈りたい。なかなか良い仕事だと思わされる
2019/01/31
34
とてもよい本。
2019/03/21
my
勧められてゆっくり丁寧に読み、たくさん付箋を貼って学び取った こんなにおもしろいものが書けるのが羨ましかった
2019/04/07
かるた
作者がこれまでに読んだ詩をどう受け止めてきたか、その軌跡を見ることができ、自分の詩の受け止め方がより立体的になった気がする。
2020/12/18
まどの一哉
朗唱・翻訳・注釈・発語・引用・押韻などなど、著者自身の体験を踏まえてさまざまな切り口で古今東西の詩に迫るおもしろさ。もとより詩は朗唱するものであることの再確認から始まり、寺山修司に代表される剽窃(本歌取り)の自由さ、西脇順三郎の変革、絶対読めないものを含むエズラ・パウンドのスケール、入沢康夫に影響を受けたといいながらまるで違う中上健次、晩年まで改稿を続けて忘れられた悲しい蒲原有明。(象徴詩といえば自分は蒲原有明や日夏耿之介は苦手だが大手拓次は好きだ。この分類あってるのかな?)などなど…。
2019/01/09
感想・レビューをもっと見る