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魚は泳ぐ: 愛は悪

魚は泳ぐ: 愛は悪

魚は泳ぐ: 愛は悪

作家
島尾伸三
出版社
言叢社
発売日
2006-04-01
ISBN
9784862090058
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魚は泳ぐ: 愛は悪 / 感想・レビュー

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michel

★2.5。

2019/11/08

ame

放談形式で書かれている。何も知らずに読んだけど写真家の方なんですね。自身の家庭環境や、潮田さんという運命の人との出会い。人生への深い絶望を感じた。子は親の"しぐさ"を真似て育つ。車を運転しながら窓から瓶ほうりなげた方は、自分がしたこと何も知らずに生きることができるけど、瓶があたったほうは大変。許すこと、そんなことはできない。車おっかけてってこの瓶お前のだろって突き返すのがやり方だと語っていた。人と関わり合うことや、子どもの純真さ。子どもの美しい魂を傷つける大人にならないように気をつけていたい

2021/04/10

yoyogi kazuo

一見投げやりな語り口は中原昌也の自伝「死んでも何も残さない」を連想させるが、著者の幼少時代の悲惨さを知っている読者にとっては、とにもかくにも好きなように生きてくれているだけで安心するしかない。妹さんについてはやり切れない思いになる。いい本だと思った。

2020/12/13

猫風船

伸三さんの語り本。万人にお薦めするわけではないけれど、いろいろ考えさせられます。 (引用) たぶん私の父が受けた災難は、ヨブの受難のようなものだったと思うんですね。だから、父はそれを試みと受けとめて、その試練を耐えるという手段をとれたんです。どんな試練がきても、それに耐えることで、彼は自分の魂を浄化する方法に換えることができたわけです。彼が神を信じていたかどうかは別として、そういう自分を抽象的なものへ昇華していく希望を持てたわけです。

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