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皆殺し映画通信

皆殺し映画通信

皆殺し映画通信

作家
柳下毅一郎
出版社
カンゼン
発売日
2014-03-20
ISBN
9784862552259
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皆殺し映画通信 / 感想・レビュー

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海猫

一気に読むと頭がクラクラする。内容の密度が濃いのも当然あるし、取り上げた映画のあらすじを読んでいるだけでも作品の知能指数の低さが伝わってきて強烈。それが76本ぶんあるからなあ。読んでいるだけで疲労するのにこの手の映画をわざわざ劇場で鑑賞する著者の姿勢には頭が下がるというか物好きですねというか。読んでるぶんには面白そうに思えてくる作品群ですがこれは著者の語り芸あっての効果でしょうな。脚本に対するツッコミが特に面白いのでまたちびちび読み直します。

2014/03/31

おかむら

2013年の邦画76本をぶった斬り。中野翠なら完全スルーなダメ映画の数々。こんな珍作ホントに劇場公開したの?と驚きの作品も! そしてダメであればあるほどレビューが面白いの! 笑ったわー。寧ろ見たくなってしまった「桜、ふたたびの加奈子」(広末怪演)、「草原の椅子」(小池栄子怪演)、「奇跡のリンゴ」(サダヲ怪演)。そしてやっぱ見なくていいのは「永遠の0」だな。

2014/05/29

くさてる

あれれなんでそうなるの?…映画を見ていてそんな気分にさせられてしまったこと、ありますよね。原作は有名なのに、ヒット作なのに、人気俳優が出ているのに…そんなこと、実は関係ないのかも。76本もの駄目な映画を丁寧に解説しながら、きっちり駄目出ししてくれるこの一冊があれば、そのからくりが見えてきます。笑えます。が、その尻馬に乗って自分が見てもいない映画をけなしたりしたら、これだけちゃんとその映画を観て分析している著者に失礼でありますよ、という気分にもなりました。とても丁寧な一冊だと思います。おすすめ。

2014/03/31

梟をめぐる読書

TVドラマの「劇場版」や懐かしアニメの実写版リメイクが注目作として宣伝される日本映画。俗に「見えている地雷」とまで呼ばれるそれらの作品をわざわざ劇場まで出向いて観賞しては徹底的に扱き下ろしていくさまは正に「皆殺し」。…というか、殆どの作品がただシナリオを追っていくだけでツッコミ芸が成立してしまうという現状はどうなのか。無名な作品に紛れて『風立ちぬ』や『永遠の0』についての真面目な評もあり、楽しめました。76本分も内容が詰まってて、本体価格が映画館に通う一回分よりも安い(1680円+税)というのがミソか。

2014/03/24

daiyuuki

映画評論家の柳下毅一郎が、必然性や整合性のかけらもない底抜けの脚本そして説明し過ぎる陳腐な台詞に満ちたダメな日本映画をぶった切りまくる映画ブログを書籍化した本。アドリブ重視の映画「ペダルダンス」、無理めな設定を力業で押し切れなかった「藁の盾」、底抜けネトウヨ映画「尖閣ロック」などネタ映画満載の映画本です。

2015/01/07

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