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もぐ∞(もぐのむげんだいじょう)

もぐ∞(もぐのむげんだいじょう)

もぐ∞(もぐのむげんだいじょう)

作家
最果タヒ
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出版社
産業編集センター
発売日
2017-10-13
ISBN
9784863111660
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「もぐ∞(もぐのむげんだいじょう)」のおすすめレビュー

胃袋と好奇心が刺激される、最果タヒの感性さえわたる「食」にまつわるエッセイ『もぐ∞』

『もぐ∞』(最果タヒ/産業編集センター)

 パフェはたべものの天才。大人は温度を食べている。良いサンドイッチはミステリー。目次に並ぶ言葉だけで胃袋と好奇心が刺激される、最果タヒさんの最新エッセイ『もぐ∞』(産業編集センター)。もぐのむげんだいじょう、と読むらしい。つまり無限にもぐもぐもぐもぐしていたいと。くいしんぼうなタイトルだが気持ちはわかる。おいしいものをずっともぐもぐしていられたなら、それは至上の喜びだ。

 食べることが好き、って幸せなことだと思う。べつに美食家である必要なんてない。高級食材もレストランも求めなくていい。ただ、食べることが好き。食べたいものが思い浮かんで、それがちゃんと食べられる。それだけで明日もあさってもその先も、生きていけるような気がするのだ。というわけで食べるのが大好きな身としては、『もぐ∞』には共感しかなかったし、リズミカルで詩のような言葉の羅列は活字好きにはたまらない一冊だった。ついでに名古屋出身の人間としては、たちならぶ食のなかに、コメダ珈琲の小倉ノワール(しかも期間限定メニュー)が加えてもらえていることも嬉しかっ…

2017/11/25

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もぐ∞(もぐのむげんだいじょう) / 感想・レビュー

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☆よいこ

エッセイ本。著者が好きな食べ物テーマ25。▽パフェはたべものの天才。グッバイ小籠包。現実の国から。大人は温度を食べている。ジャジャーン!ポールエヴァン!。勝手に食え!。ちくわ天という奇跡。みかんで越冬物語。チョコレートが好き?。諦めのレシピ。愛・小倉ノワール。「オムライスが食べたい」は詭弁。ぼくの理想はカレーかラーメン。抹茶ソフト現代詩。ケーキのために、ロケットを。また会おう、タイ料理。アイスクリームは魔法味。グラタンへの愚鈍な好意。フォトジェニック、愛したい。懐かしくないたまこぼーろ。(続)

2020/08/11

よこたん

“おいしそうという感覚はかわいいもうつくしいもやさしいもたのしいも飛び越えていく。” 本を開けば、赤と緑の文字とイラスト(茶色もちょっぴり加わる)。おおポップ♪かわいいと思ったのは束の間、うーん、目に優しくはなかった(笑) 食がテーマであるが、タヒさん独自の視点と言葉選びに唸らされる。え?っそうかなって、同意できないところもあったが、それもまた良し。実のところ目次だけで幸せ気分。<パフェはたべものの天才><大人は温度を食べている><「オムライスが食べたい」は詭弁><懐かしくないたまごぼーろ>さすがに詩人。

2018/08/04

野のこ

お猿さんの表紙に可愛らし、とついでに裏も見たらあらっ、ちゃっかりしとるわぁ♪なイラストでした(笑)中の構成も色やタイトルの絵柄もきゅうきゅんでした。最果タヒさん楽しいお方、「パフェは食べ物の天才」は理にかなってるし、ジャンポールエヴァンのチョコの「ひひひ!」レシピは究極だと思う。やらないけど(笑)また妄想めいた文章もありそこから話の路線がずれたりと自由!と思ったらしっかり着地するところがすごい。面白かったです。

2017/11/22

mm

いくつか印象的だったことを書き残す。おいしそうはかわいいより強いんじゃないか?他人の感覚と自分の感覚はいつもパラレル。そうであることが逆に世界の存在証明。チョコを美味しいと感じるのは、私ではなく私の体だ。何かを突き詰めなくても、それでも明日がやって来るって、実はすごいことなんじゃないか?毎日のご飯とか、気持ちのいい布団とかが、未来なの夢なんかよりある意味確実に自分を救ってくれる。美しいと美味しいは、事実を表す言葉なのに、まるで心の底から出た感情のことばに聞こえる。圧倒的事実の強さだ。ちくわ天は天才。

2018/02/09

ロア

25編のエッセイひとつひとつに、超可愛いイラストの扉絵がついてるのがステキ♡(´∀`,,人)どちらかと言うと本文よりも、そっちの方を重点的に眺めまわしまくりました!(∩^ω^∩)

2018/01/08

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