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文学ムック たべるのがおそい vol.6

文学ムック たべるのがおそい vol.6

文学ムック たべるのがおそい vol.6

作家
谷崎由依
酉島伝法
佐藤究
深緑野分
林由紀子
前田司郎
吉野 仁
我妻俊樹
石川美南
斎藤 見咲子
中山 俊一
メアリー・エリザベス・カウンセルマン
ホルヘ・ルイス・ボルヘス
大滝 瓶太
北野勇作
西崎憲
狩野 一郎
出版社
書肆侃侃房
発売日
2018-10-13
ISBN
9784863853423
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文学ムック たべるのがおそい vol.6 / 感想・レビュー

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つくえくん

最初から最後まで読める雑誌。今回の特集はミステリー。でもこの雑誌のミステリーは普通とは少し違う。心の深いところが揺さぶられ、声を出せなくなるような怖さだ。今回の収穫は酉島伝法の「声」。読み進むほどに「彼」がどんな人間だったのか、本当に生きていたのか、わからなくなる。

2018/12/11

辛口カレーうどん

ミステリ特集だったため、ビターな後味のものが多い。佐藤究氏の『ボイルド・オクトパス』は、えっ実話?創作?どっちだろ…と戸惑うほど臨場感があり、ドキドキしながら読み進めた。翻訳作品の『三つの銅貨』はブラックな寓話風でこれまた後味が苦い。深緑野分氏の『メロン畑』もひんやりと体温の低い文章でよい。北野勇作氏は、いつものようにメルヘンにグロが混じった独特の世界観。夕暮れの街をさ迷うような心細さがいい。そして大好きな石川美南氏の短歌。やはり好きだ。毎回すべて読める文芸誌ってこの本だけだから、ぜひ長く続いてほしい。

2018/10/18

メルキド出版

大滝瓶太「誘い笑い」

2019/02/23

渡邊利道

文芸雑誌とアンソロジーの中間みたいな感触の本。「野戦病院」「彼」の二編はまるで翻訳の奇想文学を読んでいるかのようなクールな作品でとても面白かった。大滝・北野両氏は安定の面白さ。ミステリ特集はどちらも残酷な味わい。短歌・エッセイも飛ばさずに読めて、バラエティーと読み心地の良い統一感のある紙面で、「本は最初から最後まで全てに目を通されるべきだろう」というあとがきに成程と思った。

2018/12/24

nozomu

7号で終刊となるたべおその6号はミステリ特集。初読みの谷崎由依「野戦病院」は国から子宮を奪われた女性の話。ディストピアと言い切れない様な設定にぞっとする。酉島伝法「彼」では、関係者達からの聞き取りを重ねるほど自殺した男の輪郭が不明瞭になる怖さがある。佐藤究「ボイルド・オクトパス」と深緑野分「メロン畑」は追い詰められる切迫感にテンポ良く読ませる。大滝瓶太「誘い笑い」の漫才師、脳みそ弱太・弱子の哲学的な芸風に、実在するのか?つい検索してしまった。西崎憲訳「あまたの叉路の庭」の戦時下の伝達の為の殺人は暗く重い。

2019/04/14

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