短歌ムック ねむらない樹 vol.4
短歌ムック ねむらない樹 vol.4 / 感想・レビュー
NowHere
「第二回笹井宏之賞発表」「短歌とジェンダー」の二大特集。vol.1から読んでるけど、やっぱり密度が高くて、一度目を通したくらいじゃ全然消化しきれない。今回は「短歌とジェンダー」に関する座談会が特におもしろかったと思う。マジョリティ的な文脈を利用して歌を作れてしまう可能性が常にあって、それは恋愛至上主義・ヘテロノーマティビティの強化に繋がるんじゃないか、と云う話など。
2020/03/11
かりん
4:《じっくり味わう短歌ムック。》中断挟みつつ、時間をかけて読む。頼綱さんの遺歌集の話が印象的。 再入場禁止のライブ会場に閉じ込められている三時間/まったりと生きてる海のいきものを高速再生するの やめなよ/はまぐりのスープへ何度も心臓を差し出したくなるような平日/水族館(アクアリウム)にタカアシガニを見てゐしはいつか誰かの子を生む器/産むならば世界を産めよものの芽の湧き立つ森のさみどりのなか/わたしたち人から貰った名で生きて微笑まれるから微笑み返す/うん。何も変わっていない私は悩む処女から悩む非処女へ P
2020/10/13
yumicomachi
2020年2月1日発行。充実した熱い内容に引き込まれる。第二回笹井宏之賞の発表と選考会はもちろん興味深かったし、「短歌とジェンダー」についての特集はとても考えさせられるものだった。また、佐藤弓生と濱松哲朗による往復書簡は、胸が痛くなるほど繊細で論理的だと思った。短歌作品もどれも魅力的。全体としてこの号は、当たり前のようにある「権威」や「マジョリティー」(濱松の書簡から引用すれば「従来的なヒエラルキー構造や多数決原理」)を疑いそこから逃れそれに抵抗するという姿勢や方策が丁寧にさぐられている一冊だという印象。
2020/05/17
すずちう
載ってます。
2020/02/01
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