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ねむりたりない (新鋭短歌シリーズ)

ねむりたりない (新鋭短歌シリーズ)

ねむりたりない (新鋭短歌シリーズ)

作家
櫻井朋子
東直子
出版社
書肆侃侃房
発売日
2021-10-07
ISBN
9784863854901
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ねむりたりない (新鋭短歌シリーズ) / 感想・レビュー

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あや

櫻井朋子さんは大学が同じなのだがおそらく私が大学4年の時にお生まれになったアラサーの歌人さん。とくにご結婚と妊娠を詠んだ歌とあとがきが良かった。東直子さんのあとがきもいい。大学周辺の飯田橋や有楽町線といった地名も私には親しみがある。 こときれたようにまっすぐ眠り合う互いの熱を過信しながら/半睡のシーツにとおく隣人の争う声が染み込んでいく/忘れ傘すなおに揺れる江ノ電は潮の気配に影を伸ばして/硝子店の棚を大事にすり抜けてわたしのための暖冬をゆく

2022/05/04

新谷 華央里

若い女性が通過するであろう一過性のことを詠んだ歌が多いけど、青臭くなく、甘くなりすぎず洒脱で、センスに溢れている。独自性が光るけど、私も確かにこの感情を経験したと思わせられるような切実さも含まれている。全体的に好きな歌が多いけど、強烈に印象付けられる、これ!という歌はなく。どの歌も似たりよったりというか、手法が一辺倒(他の方の感想で、「取り合わせが多くて飽きる」というのがあって同感)なのが少し残念。

2023/03/28

ケー

初めて通読した歌集。 表紙の疲れてるような、色っぽいような雰囲気に惹かれて購入した覚えが。 特にお気に入りだったのは「コハク」の章。 ひとつひとつグッとくる歌ばかり。

2022/12/04

みかん

一首目がすごくよかった。あとは、読まれている事物と感情の結びつけが私のなかでうまくいかず。修行したい。

2022/02/20

amhon

表紙に惹かれて購入。短歌集を読むのは、萩原慎一郎「滑走路」以来。女性ならではの視点を持った短歌だと思いました。「あの女も使ったかなぁ出汁巻のうずに差し込む基礎体温計」「かわらないかわらないって言い交わす同級生の睫毛にほこり」「アラームへ伸ばした腕がきみにさえ触れない朝の永い背泳ぎ」「とっておきの展示のようにほの光る鎖骨をあえかな夜の標に」一番好きなのは「こときれたようにまっすぐねむりあう互いの熱を過信しながら」かな。新鋭短歌シリーズの他の作品も読んでみようと思います。

2022/02/27

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