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老人ホームで死ぬほどモテたい (新鋭短歌シリーズ)

老人ホームで死ぬほどモテたい (新鋭短歌シリーズ)

老人ホームで死ぬほどモテたい (新鋭短歌シリーズ)

作家
上坂あゆ美
東直子
出版社
書肆侃侃房
発売日
2022-02-14
ISBN
9784863855069
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老人ホームで死ぬほどモテたい (新鋭短歌シリーズ) / 感想・レビュー

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アキ

書肆侃侃房出版の現代短歌。生活の中でストレートな感情をそのまま詠んだ短歌が多い。両親の離婚について詠んだ「Xの値を求めていた頃」、生きることについて詠んだ「たのしい地球最後の日」、身の回りの生活についての短歌「国民年金」が印象に残る。著者は美術大学で色々な制作を試みたが、行き着いたのは短歌だった。「ノルマは課さない」「つくりたいときにしかつくらない」「無理しない」ことを、短歌をはじめてすぐに決めたらしい。

2022/04/14

なゆ

タイトルに強烈にひっぱられて。なんだ短歌か…と一瞬思うが、最初の句も強烈で結局読みたくなってしまった。それが『ばあちゃんの骨のつまみ方燃やし方 You Tuberに教えてもらう』なんか短歌が身近に迫ってくる。なんと書肆侃侃房が、新鋭短歌シリーズとして出してるらしい。ずっと読んでくと、いろいろ複雑らしい筆者のこれまでが冷めた感じで表れてて、意外に小説でも読んでる気分。今を切り取る短歌って面白いやん。好きな歌は「眠れない夜には辞書を嗅ぎな、 ほら だいじょばないけどだいじょうぶだよ」その日の気分で変わるけど。

2022/09/12

☆よいこ

短歌集。女の生き様を力強く詠む「フッ素加工剥げたフライパンこそげつつなるべく家族でいようとしてた」亡くなった祖母の骨の拾い方をYouTubeで調べる世代。母と姉のタトゥー、父は離婚してフィリピン移住後亡くなる「言わなければよかったことが多すぎてシャンプーノズルかすかすと押す」女は上京し、フリルの戦闘服に身を包む「ドレミファソラシドだけの世界 半音が足りない人や多すぎる人」グッドなピープルは「バトロワに世界がなっても誰ひとり殺すことなく花になる人」▽つくりたいときにしかつくらない短歌は少数精鋭。正直格好いい

2024/01/08

キク

短歌集。タイトルから年配なのかと思ったら33歳だった。ますますイカしている。【沼津という街でxの値を求めていた頃会っていればな】【富士山が見えるのが北と言う教師 見える範囲に閉じ込められて】【ブックオフではどんな本でも100円です 家族を好きでも好きじゃなくても】【下半身から血が出る日にもおにぎりを握り続ける母という人】【戻る?って関西弁で言うからさ踊る?って聞こえたんだ 踊ろ!】【大体はタンパク質と水なのにどうしても君が好きなんだろう】【桜舞う森でピースで立ったまま散るな笑うな 最終回かよ】イカしている

2024/02/11

たまきら

読み友さんの感想を読んで。女性の体をすごく感じる短歌群に共感した。痛い歌も、何気ないものも家族のものも、泥だんごも新堀ギターも。そしてモテたい対象が出てくる後書きになごんだ。

2022/07/13

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