イッカボッグ
イッカボッグ / 感想・レビュー
☆よいこ
児童書。王国ファンタジー。心優しいが愚かな王様が側近の貴族に丸め込まれて、いつの間にか国が衰えていく。虐げられた子供たちは何とか逃げ出し、困難を乗り越えて悪者を倒し、国を救う。古典児童文学で見たことあるような王道ストーリー▽悪賢い貴族が嘘を重ね、国を思いのままにしていくところがとても歯痒くてイラつく。苦難のストーリーずっと続くので、逆転劇が始まるまでが長い。そこは少しバランス悪いかも▽イッカボッグの正体が意外だが、子供達にはウケそう。「生まれ継ぎ」を理解できるかがポイント。▽長編にせず1冊完結が嬉しい。
美紀ちゃん
面白かった。児童書だが大人も楽しめる。 この話も、ハリーポッターの映画チームにぜひ映像化して欲しい。 不敵なフレッド王。愚かすぎる。そしてそんな王様にはたいていダメな(悪知恵の働く)家来がついて回ることになっている。 スピットルワースは悪い奴で、次々と悪い考えが稲妻のようにひらめいて、物事はどんどん悪い方に進んでいく。そこが面白い。 イッカボッグがケンケンしている(片足で歩いている)と誰かが言い出してから、めっちゃ面白くなり、ぐんぐん読んだ。 「生まれ継ぐ」っていうのが素晴らしい。 感想はインスタに!
2020/12/26
かお
平和な国にあまり深く考えない王様と、その側で王様を良いように転がしながら生活している領主二人がいました。ズル賢い領主は、伝説として語り継がれている怪物「イッカボック」を利用して、国を乗っ取り始めます。国民はでっち上げられた、怪物から国を守る為の税の重さで生活できなくなり、国は荒廃していく。さらに、真実を見抜く人々は投獄されたり、殺されたり。暗い時代が続く中、子供達が立ち上がる!ワクワク、でもハラハラの瞬間❗ 憎しみからは邪悪しか生まれない。亡きものにするのではなく、きちんと向き合うラストは良かった☺
2021/02/11
ねこはひるね
「イッカボッグ」はファンタジーだけれど、世界のどこにでも起こっていることであり、わたしたちの心の中にもある物語。誰の心にも、愚かな王や悪い領主や真実に背を向けて権力に従う人々が住んでいる。そしてそこには正直さと勇気と、気高さを持ったデイジィやベアミッシ夫人たちだっているに違いない。優しさと穏やかさに満ちた国になっていくかどうかは国民次第、なのかもしれない。世界中の子どもと大人(特に政治家にね)に読まれるべき作品。日本の児童が描いた挿絵の、高いクオリティにも驚いた。
2020/12/30
紀梨香
権力を持つ者の恐ろしさを余さず描いた童話。辛い部分が長いけれど先を読まずにはいられない。子供たちの描いた挿絵がとても素敵でした。
2021/02/20
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