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偶然短歌

偶然短歌

偶然短歌

作家
いなにわ
せきしろ
出版社
飛鳥新社
発売日
2016-08-10
ISBN
9784864105064
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ピース又吉も大絶賛!ウィキペディアから偶然生まれた、神がかった5・7・5・7・7

『偶然短歌』(いなにわ、せきしろ/飛鳥新社)

 インターネット上のフリー百科事典、ウィキペディア。インターネットをしている人であれば、お世話になったことは一度や二度ではないだろう。日常生活で分からないことやもっと知識を深めたいことが出てきた時、手軽に情報を与えてくれる頼れる存在だ。でも、このウィキペディアと5・7・5・7・7のリズムを刻む短歌の結びつきを、いったい誰が想像できただろうか。

 本来結びつくはずのなかった二つを結びつけたのが、『偶然短歌』(いなにわ、せきしろ/飛鳥新社)の著者であるいなにわ氏。彼は偶然見つけたウィキペディアの文章が5・7・5・7・7のリズムになっていることに興味を惹かれ、文章中から「偶然短歌」を見つけ出すプログラムまで開発してしまったという。本書には、プログラムによって自動的にピックアップされた約5000首の偶然短歌から、厳選された100首が掲載。さらに選者となった作家のせきしろ氏がそれぞれの短歌にイマジネーション溢れる解説を加え、偶然短歌の面白さに拍車をかけている。

【念仏で救済される喜びに衣服もはだけ激しく踊り】どんな…

2016/10/8

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偶然短歌 / 感想・レビュー

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パフちゃん@かのん変更

いなにわ氏はプログラマーでウィキペディアの中から57577のリズムを持つ文章を見つけ出すプログラムを組んで、抽出された約5000首の中から作家のせきしろ氏が厳選した100首。それぞれに添えられたせきしろ氏の文章がまた面白い。「霊的な恐怖に耐える日本の伝統的なゲームの一種(肝試し)」「立ち乗りを行っている最中に車のドアが閉まってしまい(ペター・ソルベルグ)」「泣き言や空想ばかり書いているジャーナリストの連中が何」「照らされて雨露(うろ)が輝く半分のクモの巣だけが残されていた」いやぁ面白いですね短歌のリズム。

2016/10/31

yanae

プログラマーのいなにわさんが、ウィキペディアから無作為に57577を抽出し短歌の形にするシステムを作る。100歌を選出し、それにせきしろさんがコメントをつけた一冊。無作為のはずなのに、いや無作為だから?偶然できた短歌にくすりと笑わせてもらいました。そして偶然短歌に教えてもらうことも(笑)個人的には「有吉弘行」のウィキペディアからの偶然短歌にニヤリ。せきしろさんのコメントもシュールです(笑)ガハハではなく、ときどきクスッの一冊でした。

2017/02/19

booklight

なんだ、この新しさは。短歌の持つ不穏さと可能性で意識が揺らぐ。プログラマーのいなにわ氏がwikiから57577で意味のある文章を抽出。約5000首からせきしろ氏が100首を選び、解説をつける。『むしろただひたすら酒を消費する場に変質し、いわば効率』『空洞になっているため、大きさを支えきれずに壊れてしまう』『柔道部・バレーボル部・卓球部・ハンドボール部・吹奏楽部』『「まゆあげ」の表情が付き、「そうなの?」とたずねるような表情となる』【パブ】【まりも】【一宮市北部中学校】【日本手話】から。短歌ってなんだろう。

2020/01/19

わんちゃん

偶然とは恐ろしい。そして偉大だ。無作為に抽出したWikipediaからの引用が短歌のリズムを伴ってガツンと訴える。意味がないのに感情豊かで、先入観がないから堂々としている。せきしろ氏のコメントがさらに面白味を深める。仕事休憩、電車通勤の時間はにやにやが止まらず読むのに苦労した。偶然、無作為、機械的の自由な破壊力を知る一冊。

2019/02/11

kaizen@名古屋de朝活読書会

p14「物質と還元される物質があってはじめて酸化還元」#感想歌 必然だwikiは書くとこno偶然百人一首皆んな馴染んで wiki書かず本を書く人何人だwikiは読むだけじゃ価値は増えない 五七五七七抄録推奨すwiki全項目網羅しようよ 残念だ自分の書いたwiki項目載っていないよ削除されてる

2017/01/12

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