プロだけが知っている小説の書き方
「プロだけが知っている小説の書き方」のおすすめレビュー
ここまでバラして大丈夫!? ベストセラー作家が教える、超実践的な「小説の書き方」
『プロだけが知っている小説の書き方』(森沢明夫/飛鳥新社)
「小説を書きたい」と思っている人は意外と多いに違いない。だが、頭のなかで構想を練るのと、実践するのはまったく違う。実際に書いてみようとすると、上手くいかないことの連続。思ったように小説が書けずに歯痒い思いをした経験がある人は決して少なくはないだろう。
そんな、小説を書くことに悩んでいる人におすすめしたいのが、『プロだけが知っている小説の書き方』(森沢明夫/飛鳥新社)。『虹の岬の喫茶店』『おいしくて泣くとき』などの著作で知られるベストセラー作家・森沢明夫さんが小説の書き方を教えてくれる1冊だ。本書では、実際の書き手から寄せられた悩みに対して、一問一答形式で小説の書き方を解説。作家自身のノウハウを一方的に公開するものではなく、双方向のやりとりで生まれた書籍であるため、書き手目線の、実践的な内容となっているのだ。
たとえば、本書にはこんなQ&Aが掲載されている。
Q.物語の設定を考えるうえで、大事にしていることは何ですか? A.キャラクターを「熟知」すること
小説を書くためには、舞台設定、人間…
2022/8/16
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プロだけが知っている小説の書き方 / 感想・レビュー
kou
とても面白く興味深い内容だった。Q&A方式の内容だったが、どの質問にも、惜しげも無くテクニックを公開しており、何度も、唸ってしまった。担当編集者に「ここまで教えちゃって良いんですか?」と、まじめに心配されるのも頷ける。この先、小説の読み方も変わってしまいそう。何度も読み返したくなる一冊だった。
2022/11/25
いっち
小説は久しく書いてないが、図書館で予約の順番が回ってきたので読んだ。読みやすく、ためになった。例えば構成について。「どんな課題(目的)を抱えた主人公が、どこで、何(誰)と出会い、どんな経験(試練など)を乗り越えて、どんな人へと成長するか」。主人公に変化を感じないと、退屈だ。キャラクターの立て方について。主要キャラに「長所と短所を持たせる」。A4一枚は書くそうだ。どう書くかについては、説明する文章は書かない。「物語の流れのなかで、自然と読者に人物を理解させる文章」を書く。さくっと読めるのに、学びは多かった。
2023/10/28
コットン
Rieさんのお勧めで、平易な説明で小説の作り方を教えてくれる実践的な本。具体的で例えば”ネタ出し”では●ドラマが生まれそうな人間関係●魅力的なキャラクター●何かが起こりそうな舞台、これらがひらめいたときだそうです。その時々に、気になる項目を読み返すことができる本。
2023/05/24
夜長月🌙
小説を書き始めるにあたっての入門書。非常に具体的なアドバイスが盛りだくさんでした。特にキャラクター設定は重要なようです。物語が始まる前に主人公のキャラ設定をA4、1枚以上列挙する。そうすることでこの場面ならどう行動するか自ずとわかってくる。キャラが自分で動き出すそうです。プロットや構成などの説明もとても納得感がありました。5月の出版(文フリ)に向けてスタートです。
2023/12/15
うののささら
作家ってこんなこと考えながら書いてるんだ。大切なのは詳細でリアルなキャラクター設定。主人公が難題を乗り越え、こういう人に成長していくのが物語の基本。不幸な出来事をどう行動して立ち直って行くか。主人公に試練を与え五感を通して感情移入させる。なるへそ、いろいろテクニックあるんだな。いろいろ取材し観察し学びの蓄積が引き出しになり仕入れた情報を体験させる。たくさん読み書き心の揺れを丁寧に書き留めておく。何を見たとき何を思ったか。読んだ感想は思った以上に大変な作業で自分には無理。
2023/06/24
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