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悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る

悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る

悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る

作家
中村淳彦
出版社
飛鳥新社
発売日
2022-09-22
ISBN
9784864109208
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「悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る」のおすすめレビュー

良好な関係がある人には使わないで! 3000人超を取材してきたインタビューのプロが初めて明かす「悪魔の傾聴テクニック」

『悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る』(中村淳彦/飛鳥新社)

 この人の本音を知りたい。恋人や友人、取引先に対してそんな欲求を抱いたことはないだろうか。実はその願望、『悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る』(中村淳彦/飛鳥新社)を読めば、叶うかもしれない。

 著者は長年、AV女優や風俗、介護に関する社会問題を取材している、ノンフィクションライターの中村淳彦氏。中村氏は、2019年本屋大賞ノンフィクション本大賞にノミネートされた『東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社)や、2度も劇場映画化された「名前のない女たち」シリーズ(宝島社)などで、見過ごされやすいSOSを訴えてきた。

 そんな取材のプロが、相手の本音を暴き出す「悪魔の傾聴テクニック」を公開。ここには、20年以上の人物取材で培ってきたノウハウが詰め込まれている。

会話の初めには相手の話を潰さない「ピックアップ・クエスチョン」を  実は中村氏自身、人見知りな性格だという。そこで、失敗を繰り返しながら、聞き手が必要最低限しか話さない「悪魔の傾聴」を生み出したのだそう…

2022/10/13

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話し相手が「死にたい」と言いだしたときに、必要な死生観/悪魔の傾聴⑤

『東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社)や、2度も劇場映画化された「名前のない女たち」シリーズ(宝島社)など、長年、AV女優や風俗、介護に関する社会問題を取材している、ノンフィクションライターの中村淳彦氏。3000人超を取材してきたインタビューのプロが、ついに明かす「悪魔の傾聴テクニック」が1冊に。『悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る』(飛鳥新社)の中から、本音を知りたい相手に使えるテクニックを、全5回でお届けします。

『悪魔の傾聴』(中村淳彦/飛鳥新社)

相手が「死にたい」と言いだした

【NG】 死んだらダメだよ! 【OK】 どうして死ぬの?

 最後にもう一つ「死に慣れる」を加えることによって、メンタルをさらに強固にさせたいと思います。

 いま生きている人は、誰も死んだことがありません。  死生観は老若男女、階層、職業、性格を超えて人それぞれです。戦後の日本は平和な時代が続いたので、死ぬのは悲しいこと、自殺は最悪な行為という共通認識があります。 『死ぬこと以外かすり傷』というベストセラーもありました。平和な時代が続いた…

2022/10/17

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過酷な話に涙したら、相手は語りづらくなる/悪魔の傾聴④

『東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社)や、2度も劇場映画化された「名前のない女たち」シリーズ(宝島社)など、長年、AV女優や風俗、介護に関する社会問題を取材している、ノンフィクションライターの中村淳彦氏。3000人超を取材してきたインタビューのプロが、ついに明かす「悪魔の傾聴テクニック」が1冊に。『悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る』(飛鳥新社)の中から、本音を知りたい相手に使えるテクニックを、全5回でお届けします。

『悪魔の傾聴』(中村淳彦/飛鳥新社)

相手が自殺未遂の体験を語りだした

【NG】 涙を流して哀しい人生に同情する 【OK】 相づちを打ちながら冷静に聞き続ける

 拙著『東京貧困女子。』のプロモーション時に特設サイトをつくりました。そこで筆者の悪魔の傾聴に何度も同席している女性編集者がコメントを寄せています。

【彼女たちの話を聞いたあとは、ぐったりしてしまうことが多く、帰りの電車を待つホームでは、ため息しか出ません。  中村さんがすごいのは、つい涙してしまったり、言葉を荒らげてしまう私とは違い、常に淡々とし…

2022/10/16

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悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

よしたけ

凄腕ノンフィクションライターによる本音を引き出す凄腕術。否定しない/比較しない/自分の話をしない。相手から質問されたときだけ、 聞かれたことに答える。自分の話を長引かせるのは×、相手に聞かれても簡潔に返し、早い段階で話を戻して聞き手ポジションに戻る。大前提に、受容力向上が大事(例:自殺未遂の話で心が苦しくなったら自分を消せなくなる)で、相手に好かれたい、信頼されたい、といった感情も邪魔になる。筆者ほどに徹底した利き手に回ることは困難だが、日常でも活用できる手法も多く紹介されている。

2023/07/03

fusarian

話し方、伝え方、聞き方の類の本が本屋さん平台に積まれるようになって久しい。営業職を10年以上経験しているので、自分は大丈夫だろうと根拠のない自信があったが、時に私はどうも語り過ぎているなと不安を感じたのが手に取ったきっかけ。覚悟が足りなかった。読了後しばし放心した。著者が経験してきたインタビューは、今の私の胆力では咀嚼し難い語り手の現実、願望、鬱屈、憎悪。万人受けのハウツー本を読み終えたあとの明日は別の自分というキラキラした上辺だけの希望はない。この毒の様なものを腹に収めた経験はきっとこの先に活きる。

2023/08/01

スリカータ

中村淳彦さんの著書を初めて読んだ。「悪魔」から連想する誰かを騙そうとする傾聴ではなく、否定せず、遮らず、自分の話をせず、相手の話を最大限に引き出すテクニックを解説している。NGの傾聴パターンも並行で解説しているが、これはよく陥りがちで、こういう話の聞き方をする人は多いし、自分もこうならないように気をつけたい。図解もあり、わかりやすかった。

2023/11/01

ちから

読んで良かった。目新しい内容はないというレビューがチラホラありましたが自分には得るものが多かったです。・相手を理解したいという欲望を捨てる。どんな相手の気持ちも理解できるという考えは傲慢。・死というワードに反応しない。死ぬのは普通。・聞き手はクリエイター、傾聴は創造。→聞き手により相手の語りは変わっていく。・人には多面性がある。聞き手Aには家庭的に話し、聞き手Bにはキャリアウーマンとして話し、聞き手Cには不倫について話す。それぞれを聞き出すのが傾聴。

2023/07/14

smaphokids

百戦錬磨のノンフィクション・ライターのテクニックが詰まった本。読んでよかった。読んだからと言って、すぐに達人になれる訳ではないが、意識して実践することで、人間関係がよくなると思う。

2023/10/30

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