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スバらしきバス

スバらしきバス

スバらしきバス

作家
平田俊子
出版社
幻戯書房
発売日
2013-06-26
ISBN
9784864880244
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スバらしきバス / 感想・レビュー

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Kaz

路線バス好きの著者によるエッセイ集。居住地近くを走る路線バスのエッセイもあり、楽しく読めた。路線バスは主に通勤で使っているが、終点まで乗っていくことなど考えたこともなかった。そんな私とは正反対に、ついフラフラとバスに乗ってしまう著者に、「案外面白いのかも」と思わされてしまった。手軽に小旅行ができると考えれば、違った世界に触れることができるかもしれない。頭から「オレには合わない」ではなく、「なんかオモロそう」という感性は持っておきたい。

2019/01/28

きいち

いつものバス停で、ふらふらと知らない場所行きのバスに乗る。日常の移動から少し外れるこの「少し」って、ふつう暮らしてて絶対にやらない。これこそほんものの非日常。ラディカルな旅だ。◇ほとんどが東京西郊の住宅街を走る路線、名所も旧跡もなんにもない。乗客も普通の人だし、事件なんて起こらない。◇中でも、約束に遅れそうになってやきもきしながら、いいや、最後まで乗ってしまおうかなんて思ってしまう一本がとても気に入った。◇しゃんとした文章と素敵な造本。これだけ何も起こらない文章たちを丁寧に読ませる本づくりの工夫にも拍手。

2014/02/18

きゅー

バスは嫌いだ。時間が読めないし、先支払なのか後支払なのかわからないし、前から乗るのか後ろから乗るのかわからない。しかし、どこに行くのかわからないことを楽しんでしまうのが平田俊子だ。そんな心の余裕と安定感を持ち合わせている彼女こそ素晴らしいと思う。路線バスだけではなく、高速バスで犬吠埼へ行ったり、夜行バスで博多へ行こうとしたり(実現できなかったけど)、彼女のバスの旅は終わらない。そして、一冊読み終えた頃には、なんとなくバスに乗りたくなってくる。たまにはバスもいいんじゃない、そんな気持にさせられるエッセイ。

2015/07/31

kiho

バスから見える風景と世界、そしてバスの中の人間模様がほのぼのと描かれる☆何よりバスが好きな作者だからこそ、興味と愛情あふれる視線が感じられて自分もバスに乗ってる気分…タイトルも小気味いいです♪

2015/01/23

やなぎ

バスにまつわるエッセイ集。日記みたいな印象も受ける。時々面白いフレーズが出てきて、噴き出す。僕は元路線バス運転士で、バスが好き。それに、かつて練馬区に住んでいて関東バスと西武バスにはよく乗った。山梨に住んでいたこともあって、「ほったらかし温泉」は知っている。他にも知っている固有名詞がたくさん出てくるのだから、面白いに決まってる。85点の高評価をつけるのは、僕だからだ。僕に読まれるために刊行されたに違いない。地図とかストリートビューを見ながら辿ってみたくなり、今度乗ってみたいと思わせられた。

2017/03/17

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