アンソロジー ビール
アンソロジー ビール / 感想・レビュー
ちょろんこ*勉強のため休止中
アンソロジーシリーズのビール編。アルコール故に登場人物は大人ばかりである。ビールのようなあってもなくてもよいような(失礼!)嗜好品についての物語は、熱意がこもればこもるほど滑稽でおかしく切ない。しかもなんだか可愛い。私は下戸なのでビールそのものの魅力について語っているものよりも、ビールを小道具として人間同士のつながりが描かれている短編の方が好き。そういう意味で川上弘美、吉田直哉さんの2つが印象的だった。また赤塚不二夫さんの「天才バカボン お酒のにおいをよこすのだ!」、ビール愛が伝わってきてよかった。
2014/08/19
紫 綺
ゴキュッゴキュッ、ぷは~~~!!最初のひと口がたまらなく愛しいビール♪様々な著名人がアツくアツく語る、冷たいビールのアンソロジー。特に吉田直哉「ネパールのビール」は、感動の短編小説として気に入った。絶対ビールが呑みたくなること必至!!
2015/08/29
kinkin
古今いろんな作家やエッセイスト、詩人によるビールについてのアンソロジー。東海林さだお氏に始まり長田弘氏までどれを読んでもビール好きなら楽しめる。お酒をほとんど呑まなくなってもやっぱりビールの泡と缶ビールを開ける時のプッシューという音を聞くとビールの喉ごしと苦味にはそそられる。この本におさめられている「ネパールのビール」というのがあって以前他のエッセイ集でも読んだことがあった。好きなエッセイなのでうれしかった。図書館本
2018/12/26
あつひめ
ビールは、あんまり上品ぶらないで、プッハーと大胆に飲む方が見ている方も美味しそうに感じる。私が初めて飲んだのは、サントリーのペンギンズメモリーの缶ビール。こうやってむかしを思い出すと、私も作家さんたちのようにビールの思い出の二つや三つありそうだ…と一人ニヤニヤしてしまった。ビールは、一人寂しく飲むよりはわいわいガヤガヤ乾杯!!って飲むのが似合うアルコールだな。ビールと枝豆の相性はワインとチーズ、日本酒と塩辛並みに名コンビ。なにがなんでも別れない恋人同士のようだ。あー、今年の枝豆の季節も終わったなぁ…
2014/09/22
あじ
汗だくだくの真夏の職場で白昼夢を見る。黄金色の液体と泡の中で泳ぐ自分の姿を。暖簾を潜るや「とりあえず生!」と息絶え絶えにオーダー。席で一息つく頃ジョッキが置かれる。喉をゴクゴク鳴らすとみるみる疲労が遠退く。今日一日の働きを誰も褒めてくれなくとも、ビールは"今日もお疲れ様"と労ってくれる。泡髭でひげダンスを踊りたくなる解放感。これだから「とりあえず生」なのだ。ここにいる著名人たちと、ビールの旨さを共有するアンソロジー。文章の好き嫌い、上手い下手には拘らない。ビールが好きっていう共通項だけで飲める(読める)。
2014/08/30
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- 出版社
- 光村図書出版
- 発売日
- 2023-06-26
- ISBN
- 9784813804383