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好日絵巻 季節のめぐり、茶室のいろどり

好日絵巻 季節のめぐり、茶室のいろどり

好日絵巻 季節のめぐり、茶室のいろどり

作家
森下典子
出版社
PARCO出版
発売日
2020-06-30
ISBN
9784865063370
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好日絵巻 季節のめぐり、茶室のいろどり / 感想・レビュー

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ちゃちゃ

翳りゆく秋の夕陽に切なさを感じ、日に日に弱くなる虫の音に冬の足音を聞く…。日本に生まれた私たちは、知らず知らず五感で季節を感じながら暮らしている。日本文化も、四季の移り変わりを繊細で豊かな感性で捉え表現してきた。「お茶」と出会って四十数年、森下さんはお茶とともに一期一会を楽しんでこられた。季節ごとの茶碗、茶器、茶花、和菓子…、温かみのある柔らかなタッチで描かれたイラストと文は、季節の恵みを慈しみ愛おしく思う心の表れなのだろう。日本に生まれ四季の自然と共に生きる幸せを、しみじみと感じさせてくれる「絵巻物」だ

2020/10/29

たいぱぱ

「味のある」美味しそうな絵がたまらん!なんて食いしん坊丸出しな感想の冒頭で申し訳ありません。映画化もされた大傑作エッセイ『日日是好日』のシリーズ第三弾は森下さんが描きたいと思ったお気に入りの茶道具、茶花、和菓子(これを待ってたよー!)のイラストに短い文章を添えたイラスト 詩集のような一冊。これまた手元に置いて置きたい作品です。短い文章に森下さんの感性が垣間見えて、その感性の豊さに「同じ世界を見ていても、僕と違って見えるんだろな」と思わずにいられない。毎年、景色が違う世界が見れるような歳の取り方をしたいな。

2020/10/05

Kei

お軸、お花、お道具、そしてお菓子!狭いお部屋に季節の小宇宙。本当に素敵〜〜。著者を若い娘さんのように思っていたら、歳上の方でした。春は光から始まる 夏は水の美しさ 秋は透き通った風を聴く 冬は火を見つめる かくありたし!

2020/10/01

akiᵕ̈*

40年以上お茶を習い、道具やお菓子、季節の花から移り行く四季を存分に体感し、慈しんできた著者ならではの一冊。絶妙なタイミングで使い分ける道具やお供の和菓子など、森下さんが描いた優しい挿絵になんとも興味をそそられます。春は光、夏は水、秋は風を冬は火を。春夏秋冬を五感で味わい尽くせる茶道の奥深さというものは、日本人だからこそ感じ取れるものなのではと思います。見ていて日本がとても愛おしい!と思わずにはいられない素敵な一冊。

2020/07/08

ぶんこ

森下さんがお茶の先生宅で出会った美しい物、美味しい物をお得意の絵に残した絵本のようでした。お茶の世界の奥深さ、日本の四季のうつろいの色鮮やかなことが伝わってきて、あらためて日本の良さにしみじみとします。驚いたのは、平安時代に重陽の節句の朝、真綿を菊の花に載せて、香りの朝露をしみ込ませ、それで体を拭く「着せ綿」という行事があったと書かれていて、なんて奥ゆかしいことよ!遥か昔から日本人のささやかな香り、音などを愛でる感性が受け継がれてきたこと、その一端に茶道があったとわかる。武田先生の感性の素晴らしさに感動。

2020/10/06

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