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〆切本

〆切本

〆切本

作家
夏目漱石
江戸川乱歩
星新一
村上春樹
藤子不二雄Ⓐ
野坂昭如など全90人
出版社
左右社
発売日
2016-08-30
ISBN
9784865281538
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ジャンル

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【上白石萌音 特別書き下ろしエッセイ】〆切る/上白石萌音『いろいろ』④

上白石萌音さんの初エッセイ集『いろいろ』。「本が好き」という上白石さんによる、ありのままの思いがつづられた書き下ろしの50篇におよぶエッセイ。本篇は、書籍の刊行を前に、上白石さんが気持ちを綴ってくれた書き下ろしエッセイ! 俳優・歌手・ナレーター、そして文筆業と、活動の幅を広げる彼女の「今」は必見です。

『いろいろ』(上白石萌音/NHK出版)

©山本あゆみ

〆切る

『〆切本』という本をご存じだろうか。古今の名だたる作家たちが綴った、〆切にまつわるエッセイや手紙、日記などを集めた本だ。夏目漱石、谷川俊太郎、手塚治虫、吉本ばなな(敬称略)など錚々たる顔ぶれが、それぞれに嘆いていたり、謝りに行ったり、逃げようと画策したり……執筆のリアルな裏側を覗くことができる、読書ファン垂涎の一冊である。  わたしは五年ほど前にこの本に出会い、熱中して読んだ。どんな天才も生みの苦しみを味わうのだということがとても新鮮だった。同時に、計画性のない自分には到底成し得ない仕事だとも感じた。どんなに追われて切羽詰まっても、しまいにはきちんと原稿を揃えて提出するなんて、作家…

2021/10/3

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藤子不二雄Aから村上春樹、西加奈子まで!総勢90人の作家の素顔が垣間みられる“しめきり症例集”

『〆切本』(夏目漱石、江戸川乱歩、星新一、村上春樹、藤子不二雄(A)、 野坂昭如など全90人/左右社) 「〆切(しめきり)」。人がそのことばを最初に強く意識するのは、おそらく小学生の夏休みだろう。宿題を提出期限までに間に合わせなければと思っていたあの頃からウン十年。大人になった今でも、あらゆる仕事や家事の〆切に追われ続けている。もっと上手に〆切と向き合うことができれば良いのだが、いつも〆切ギリギリ。周りの人に申し訳ないとは思いながらも、〆切を超えてしまうこともある…。そんな〆切に追い詰められてばかりいる人にぜひとも読んで欲しい作品がある。

『〆切本』(左右社)は、夏目漱石から藤子不二雄A、村上春樹、そして西加奈子まで 90人の書き手による〆切に関する話94篇を収録した“しめきり症例集”。あらゆる作家たちが〆切について記載した内容が編集された1冊だ。〆切をきちんと守る作家、どう頑張っても守れない作家。エッセイ・手紙・日記・対談・漫画などを通じて、あらゆる作家の〆切話を読んでみると、今まで見えてこなかった作家たちの素顔が垣間みられる。そして、〆切という…

2016/9/20

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〆切本 / 感想・レビュー

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徒花

さまざまな作家さんの締切にまつわる文章を集めてまとめた一冊。おもしろさは、まあまあかな。でも、内容はともかく、作り手の熱意が伝わってくる良い本だった。構成にも、デザインにも愛情が感じられるし、締切云々というよりも「書かねばならない」という状況とはなんなのかを考えさせられる。

2016/09/24

鉄之助

時には仮病を使い、様々な言い訳をしながら〆切を破る文豪たちに、親近感が増し、増しの1冊。よくもまあ、これだけ集めたものだと編集者の執念に脱帽。しかしながら、〆切があるからこそ、まっとうに生きていける、のも事実だ。「不自由な方が自由になれるのである」(米原万理)。もし、〆切が存在しなかったら、映画「シャイニング」の作家役ジャック・ニコルソンのように、原稿を永遠に埋め続ける妄執に取り憑かれ、発狂する(その結果殺人者となる)しかないのだ。

2022/08/08

starbro

王様のブランチで紹介され予約したので、少し出遅れてようやく読めました。明治時代の文豪から現代の人気作家および編集者の締切に関するエッセイ、手紙、漫画等のアンソロジーです。大作家でも書けない時は、悲惨な状況のようですネ(笑)似たような内容の文章が多い中で、藤子不二雄Ⓐの感動的な漫画および締切は必ず守る森博嗣のクールなエッセイが輝いていました。

2017/01/15

風眠

「しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです__。」(まえがきより)あぁ確かにそうだね、そうだよね。考えてみれば、人はあらゆる局面で〆切というものに追われて生きている。明治から現代に至る文豪たちが〆切に追い込まれ、必死の言い訳を繰り出すさまは、人間ぽくて何だか可愛らしい。だけど自分が〆切に追われる立場だったら「今すぐ高熱でてくださいっ!」て祈るだろうな、絶対。樋口収『勉強意図と締め切りまでの時間的距離感が勉強時間の予測に及ぼす影響』は異色の学術論文だったが、非常に面白かった。

2016/11/29

Kazuko Ohta

現在公開中の映画『心の傷を癒すということ』で柄本佑演じる主人公が、「理由がたくさんあるのは、ないのと同じ」と言っています。書けない、〆切に間に合わない理由をああだこうだと並べてはいるけれど、ないのと同じ。結局全部言い訳だ(笑)。新旧文豪や漫画家のそんな言い訳を集めて1冊にすると企画した時点でもう楽しい。もちろんちゃんと早めに書く人もいて、映画『三島由紀夫vs東大全共闘』に魅せられた私は、山口瞳が語る三島に泣きそうになりました。内田百閒には大笑い。一気に読破せずとも、気になる人を拾い読みしても愉しいのでは。

2021/03/12

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