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HATE! 真実の敵は憎悪である。

HATE! 真実の敵は憎悪である。

HATE! 真実の敵は憎悪である。

作家
松田行正
出版社
左右社
発売日
2018-07-10
ISBN
9784865282054
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「HATE! 真実の敵は憎悪である。」のおすすめレビュー

「ヘイト」はどのようにして生まれるのか——表現による差別の歴史とは?

『HATE! 真実の敵は憎悪である』(松田行正/左右社)

 グラフィックデザイナーの松田行正さんによる『HATE! 真実の敵は憎悪である』(左右社)は、19世紀から20世紀にかけて欧米で描かれてきた、表現による他民族への差別の歴史をまとめている。

 同書は1章「ブラック」、2章「イエロー」、3章「ユダヤ」の、3つの章に分けられている。これまでに発表された広告やプロパガンダなどを通して、この3つに該当する人たちが表現の世界において、どのような差別に晒されてきたかについて紹介している1冊だ。

 黒人を「まだサルの段階だ。人種的に決して平等ではない」と、サルと並べたもの(極右の白人至上主義団体NSRPが1959年に発行した、プロパガンダパンフレット)、ユダヤ人をネズミに見立て「ラットを駆除しろ」(ナチスによるデンマーク語のポスター)といった、ストレートかつ根拠のない差別表現も多数掲載されている。しかしここまで直接的な表現以上に、恐ろしいものが同書では紹介されている。それは、なぜ差別なのかが、一見しただけではわからないものだ。

 わからない差別が一番よくわかる…

2018/12/26

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HATE! 真実の敵は憎悪である。 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ののまる

うわー。面白かったしすごく勉強になった。人間ってもう人種差別しないわけにはいかない生き物。プロパガンダ用のポスター類がすごい。でもデザイン的には秀逸。「人を憎む暇があったら人を愛した方が、人生は豊かになる」というのを心に刻む。ちなみに、本の表紙はもう少し赤紫色で開くとピンク、ぐにゃっと曲げると側面に2方向から悪魔的に描かれたユダヤ人と日本人が出てきます。引用がたくさんされてるから読みたい本が増えて困る。

2018/11/08

ますりん

BLACK、YELLOW、JEWの3章に分かれていて、それぞれの差別の歴史を、扇動ポスターなどのグラフィックとともに紹介する興味深い本。学術書ではないので、個人的な想いや言い切りがやや目に付くものの、それを差し引いても良い本だと思う。人間の根底にある自己承認欲求と同調圧力、他者恐怖、そして分断を煽り、利用する権力。どうしようもなく単調なクリシェを制御する知恵はいつも試されている。途中何度も目を背けたくなるが、事実をなかったことにしてはいけないのだと言い聞かせて読了。補足にある優生思想史も勉強になった。

2020/05/19

こうすけ

テーマはとても良いのに、論拠にウィキペディアを引用するのはさすがにどうだろう

勉誠出版営業部

松田行正さんの『HATE!―真実の敵は憎悪である。』を読了。ポスターやイラストなどから、「差別」の歴史をたどった一冊。

2018/11/19

さくは

「デザインの歴史探偵」が解き明かす人種差別の表現史。アメリカの白人による黒人差別、アメリカの中国・日本・ベトナムといったアジア人への差別、キリスト教徒によるユダヤ差別とナチスによる反ユダヤ主義について、付録としてナチスの優生思想について取り上げている。当時のポスターやカリカチュアなど図版も多数掲載。

2018/08/30

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