読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

大澤真幸THINKING「O」第16号 コロナ時代の哲学 (大澤真幸THINKING O)

大澤真幸THINKING「O」第16号 コロナ時代の哲学 (大澤真幸THINKING O)

大澤真幸THINKING「O」第16号 コロナ時代の哲学 (大澤真幸THINKING O)

作家
大澤真幸
國分功一郎
出版社
左右社
発売日
2020-08-07
ISBN
9784865282863
amazonで購入する Kindle版を購入する

大澤真幸THINKING「O」第16号 コロナ時代の哲学 (大澤真幸THINKING O) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

夜間飛行

ビッグデータを使う企業の巨大化や、所得から犬の散歩まで監視する国家によるコロナ封じ込め…といった「成功」が不気味な流れを作り出している。大澤×國分対談では、コロナが人と人、国と国の分断を露呈したこと、また全世界に及ぶ脅威を初めて体感した災害であることを述べ、国を超えた理性や、身体への回帰を訴える。こうした言説は大澤自身いうように現実と乖離しているが、今は言論の力を発揮しないと世界が危ない。死者の権利と移動の自由を強く訴えるアガンベンへの注目もそれゆえだろう。言論の強化は「副産物としての革命」の第一歩かも。

2021/03/10

ころこ

一つ一つの着眼点には相変わらず敬服しますが、「モニタリング民主主義」とは何かが最後まで分かりかねました。何のこっちゃという感じですが、後半の対談で、肯定的な見通しを言い切るパフォーマティヴな効果だと説明しています。コロナの問題は、東日本大震災のような地域や歴史に還元できない、その固有性を剥奪してなお残る意味の基準(法や権力)が変わる、全世界的に変わるため逃れる場所の無いことに皆が恐れているのだと。そこでベンヤミンの『暴力批判論』を持ってくるセンスに信頼を置きます。

2020/08/15

Tenouji

気になるお二人だったので、一気読みではあったのだが、コロナ禍の現実を前にすると、哲学論は厳しいなぁ、というのが正直なところ。著者も断っているし、恐らく、この手の議論は、もっと後になって重要になるのだろう。ガンダムに例えるなら、大澤氏は宇宙世紀の話しを、國分氏はブライト的な立場でアムロとシャアとララァを語るって感じだろうか…失礼いたしましたw。

2020/08/16

しゅん

アガンベンの(話題になった)論の内容をようやくこの本で知りました。死者の権利を守るべき、移動の自由を奪われてはならない、人と人の接触がなくなればファシズムが芽を出すってそれはそうだろうなと思うのですが、面白かったのは大澤氏が「でもアガンベンはどこか間違ってると思う」って感じてるとこだな。「監視する権力を監視し返す」のもいいが、「見ること」は実は大した力ではないのでないかという気もしている。死者との関係との再構築がもっと議論されてもいいなと(この本の批判ではなく、自分もしなきゃなという気持ち)

2020/08/30

なつのおすすめあにめ

コロナ時代の哲学を論文と対談で。コロナ禍を「世界共和国」への第一歩とポジティブに考える大澤真幸氏と、ネガティブかつ慎重にいこうとする國分功一郎氏の対談がよかった。個人的に「疫学的」なものの見方が前提である現実にショックを受けたという國分氏に激しく同意。感染症流行の仕組みを、「ビリヤードの球の衝突」に例えた人もいたね、でも私は私たちはビリヤードの球じゃあないんだよな~。まあ、「コロナはただの風邪」とか言うよりはマシですが笑全人類が右往左往する風邪ってなんやねん笑理系の残酷さに文系(哲学)はどこまでいけるか。

2020/08/29

感想・レビューをもっと見る