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灘校物語

灘校物語

灘校物語

作家
和田秀樹
出版社
サイゾー
発売日
2019-12-06
ISBN
9784866251240
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「灘校物語」のおすすめレビュー

東大生多数輩出の超名門校で、3階の窓枠から吊るされるハードなイジメが発生⁉︎ 天才集団の中でもがく味の濃すぎる青春小説

『灘校物語』(和田秀樹/サイゾー)

「十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人」という言葉があるように、子どもの頃は誰もが自分のことを天才だと思っていた。そうでなくても、自分の将来には何かしら大きな可能性があるように感じていたはずだ。

 しかし世の中は大多数が凡人。つまり遅かれ早かれどこかの段階で大多数の人々が「あっ…私って凡人なのかも…」と気づかされる運命にある。現実とは残酷である。

『灘校物語』(和田秀樹/サイゾー)の主人公ヒデキという少年も、その現実と不器用に闘いながら青春時代を過ごすことになる。作者は、東京大学医学部卒の精神科医であり、海外の映画祭で多数の受賞歴を持つ映画監督でもある和田秀樹さん。本作は、多才な和田さんの自伝的小説だ。だからそのストーリーは大変なリアリティがあり、読者の心をどんどんつかんでいくだろう。

 小説の舞台は関西屈指の超名門私立、灘中学校・灘高等学校。毎年幾人もの東大生を輩出する恐るべき天才集団である。小学生の頃から大変に勉強ができたヒデキは、ふとしたことから灘中学校入学を希望するようになり、必死に勉強して見事合格。とこ…

2020/1/11

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灘校物語 / 感想・レビュー

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Syo

この本、最高。 最初は、主人公が カタカナの「ヤダヒデキ」 だったり、 ヤな同級生が「カツタ」 (勝谷誠彦)だったりして 軽すぎる話だと思って たんだけど…。 勉強モードになってからは 役に立つ情報満載。 うちの子ももうすぐ高2なので 思わず赤本や日米口語辞典 を注文しちゃいましたよ。 神戸女学院。 今日の大学時代の 同級生の幹事の子も たしか…。 ぜひ。

2020/01/12

テクパパザンビア

面白かった。数学は暗記、解法暗記、受験はテクニック、灘校は凄い、考え方も行動力も違う。東大行って医者になって映画監督もして本も書いて…。同世代やけど嫉妬すら出来ない、でも私の方が本当は幸せかもって思っておこう。

2020/02/11

tetsubun1000mg

初読の作家さんだったが、心理学や勉強法に関する本を大変多く書いていた。 灘高から東大医学部に進んで精神学の教授となり映画の脚本・監督もこなして映画の賞まで取ってしまう。 人づきあいが苦手で、思い込みが激しいタイプだったようだが、灘高での日常や受験勉強は実体験を中心にしているのだろうと分かる。 名前を特定できないようにいじっているだけなんじゃないかな。 東大レベルの数学を過去問の暗記と説き方を覚えて満点を目指せるようになるなんて、膨大な量を覚える事もすごい。 学生生活でラジオのDJの話題が面白かった。

2023/02/08

ふうちゅけ

著者の小学生の頃から東大受験までの自叙伝。中高生ののアホっぽさと天才秀才の考えがごちゃ混ぜ。何だかもう楽しそうで勢いあってオモロい。深夜のラジオ放送にハマって成績がた落ちになるが、オールナイトニッポンのパーソナリティがあのねのねだとか、映画はポルノ込み4本立て350円とかもう昭和プンプン。いつもここぞという時に目の前に立ちはだかり煮え湯を飲まされるライバル「カツタ」とのやり取りも笑える。カツタって勝谷誠彦さんだったんですね。いや~、でも流石灘校ってところも書いてあります。(2019年12月初版)

2020/10/13

しげしげ

試験やラジオの話がダラダラ続いて盛り上がりにかけたかな。もう少し、青春の悩みなどがあるとよかったかな。

2020/03/24

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