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また、福祉が人を殺した: 札幌姉妹孤立死事件を追う

また、福祉が人を殺した: 札幌姉妹孤立死事件を追う

また、福祉が人を殺した: 札幌姉妹孤立死事件を追う

作家
寺久保 光良
出版社
あけび書房
発売日
2012-08-01
ISBN
9784871541114
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また、福祉が人を殺した: 札幌姉妹孤立死事件を追う / 感想・レビュー

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aoi

レポートに札幌姉妹孤立死事件のことを入れたくて読んだ。 題名が感情的だなぁ〜と思ってたけど文章にも感情が乗ってて「うーん(困った)」となった。 姉妹が以前生活されていた地域は炭鉱で栄え、衰退した町であった事に興味が出た。日本の産業構造的な問題により地域の衰退や貧困化を表しているようだった。仕事を求めて都市に出ても障害を持つ妹さんとの暮らしの中で孤立と貧困を断ち切るのは難しかっただろうなぁ。40代という若さで同居する姉妹共々亡くなられた(病死・凍死)と思うと凄く胸が痛む。 寺久保光良(2012)あけび書房

2022/09/28

永田 誠治

読むと憤りで震える。寝る前に読むと怒りで眠れなくなる。生活保護受給額が過去最高である現在、なぜこの姉妹は受給出来ず、死ななければならなかったのか。そこには相談に来た段階で出来るだけ追い返せという国ぐるみの方針があった。その一方マルボウにはホイホイ受給させる現実。桶川ストーカー殺人と並ぶ"殺人的お役所仕事"と言えよう。この本は政治家、自治体、福祉に携わる人間全員に首根っこ捕まえて読ませたい。

2012/12/23

ふみ

わたしは日本は好きですが、こういうニュースを見る度に「冷たい国だなあ」とも思ってしまいます。これは側面的な物の見方かも知れませんが。河本さんに対する生活保護バッシングのときもすごく違和感を感じました。周りに意見が同じ人が居なかったから自分の考え方がおかしいと思っていましたが、この本にわたしが聞きたかった意見が書かれていて、ホッとしました。不正受給をしている人は最低だと思うけれど、過剰な生活保護バッシングは人を殺したり、自分の首も締めることになるかもしれない。とても怖くなりました。

2012/11/15

だいすけ

読みやすい文章ではなかったが、何とか読了。支援者がいないと、申請できないという事実。この事実が当事者本人を傷つける。

2018/11/06

Takao

2012年1月、札幌市白石区で起きた姉妹の病死・凍死事件のルポ。この半年後には、お笑い芸人の母親の生活保護受給をめぐって、生活保護バッシングが始まる。悲しみと怒りが湧いてくる書物である。

2014/11/09

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