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セックス障害者たち

セックス障害者たち

セックス障害者たち

作家
バクシーシ山下
出版社
太田出版
発売日
1995-07-01
ISBN
9784872332292
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セックス障害者たち / 感想・レビュー

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たまきら

嗜好という物は千差万別、それぞれ違うものです。食べ物や衣類、セックスだってそうでしょう。「お前のAVはヌケない」という作者によるAVの感想は、それを体現しています。完全な観察者である作家の視点は身勝手ですが、そこに集まるフリークスたちの身勝手さも同じ。類は友を呼ぶ、新種動物の生態図鑑と思えばそんなものです。読み友さんから。

2018/04/17

あび

バクシーシ山下にとってのAVの撮影は、人体実験であり生物観察記録だなと感じた。男優も女優も野生的で動物的な生き方をしている人たちが登場してくる。よくもまあこんなにダメなというかヤバイ人間を見つけて集めてくるなと驚かされる。誰もが使いたがらない危険な奴をあえて集めるという冒険心がすごい。ちなみにバクシーシとは喜捨のことである。その名の通り、周囲から施されたものを活用してこれまでやってきた、自分には特殊なものはなく至って普通だとあとがきに書かれていた。素材を組み合わせを考えていけるその能力はすごいと思う。

2018/03/01

シミバチョフ

AV出演強要などで昨今またぞろ話題になっているAV人権ネットワークなる団体が発足したきっかけは、バクシーシ山下監督作品『女犯』だった。"本物"(勿論、演出)ぽいレイプシーンに戦慄した良識派は「これが本物のレイプじゃないとすれば、貴方の演出力は黒澤明級で女優の演技力は大竹しのぶ級だ」的な事を言ったらしい。最大の賛美である。"鬼畜AV監督"とは思えない軽妙な語り口で自作を解説した本書。作品に関係したエピソードも面白い。

2014/01/01

新田五郎

異色AV監督が自身の個々の作品について解説した本。でも飲尿とかウンコとかゲロとかそんなのばっかりで、とても抜けそうにない作品群。しかも内容は実験的。撮影にはかなり苦労してきたと推察するが、それに対する作者の情熱がぜんぜん見えてこないのが不思議で不気味。内容の過激さもそうだが、対象への視線がシニカルすぎてついていけなかった。でも自分の知らない世界を、こちらのリスクなしに覗けるという意味では面白い。「こんな世界もあるんだ」と思えるという意味では、読んで損はない。

2014/07/07

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