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昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫

昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫

昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫

作家
笠原和夫
すが秀実
荒井晴彦
出版社
太田出版
発売日
2002-10
ISBN
9784872336955
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昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫 / 感想・レビュー

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600ページ超の大著だったので、読メそっちのけで読んでいた。有名な『仁義なき戦い』等の脚本家・笠原和夫に全作品(未公開作含む)ひとつひとつの事を尋ねる1冊だが、1本の映画を作る為に膨大な取材と勉強をしっかりとしていた笠原和夫の話は本当に面白い。この1冊で映画界や芸能界の裏話から監督批評、そして幕末から昭和にかけての近代史、裏社会やアウトローの世界が満ちている素晴らしい本である。分厚く重い本だが、全く苦にならなかった。面白いのに文庫になっていない本はまだまだあるが、これはその随一だろう。お薦めいたします。

2019/03/29

留姫野真希

脚本家・笠原和夫の30年以上に渡る(意外と短い)作品歴と各作品の執筆背景などについて語られる聞き語り集。なんだけど、注釈読んでも知らない人ばっかで、それを聞いてる二人(すが秀実・荒木晴彦)が「あ、それは○○ですね」「そうなんだよ」って感じで進んでて、ものすごく密度の濃い本になってる。とにかく笠原和夫は調べて書く人なもんだから、旧日本軍とヤクザに関しては、脚本として書いてない部分がすごいあるのね。びっくりしたのは修行時代、映画『靴みがき』の構成分析メモ。大抵の脚本家志望者を挫折させるような一冊だった。

2019/07/20

K

ああ、すごかった。226事件の背景や歴史的文脈での解釈も目から鱗だが、何よりも、日本軍は昭和天皇の私兵、原爆や空襲、特攻であれだけ多くの国民が犬死したのも全ては国体護持のため、という真っ向からの批判…それだけの覚悟があって書いていらしたんだなと思わされる。そのテーマを物語や登場人物に託す筆力もすごい。私自身の昭和の知識が浅く少ないせいでちゃんと理解しきれない部分も多かった。受験では日本史選択でありながら、どうせ試験に出ないからと戦前史をちゃんと勉強してないことが悔やまれるので、少し勉強して再挑戦したい本。

2017/10/26

SU

私にとっては衝撃的な内容が多かったです。

2015/08/05

西村章

 数々の大傑作群はもとより、最初期作から未映像化作品に至るまで、笠原氏自身が自らの「ホン」に織り込んだ主題を次々と解題してゆく、質量ともに圧巻の書籍でありました。膨大な取材の一端が垣間見える直筆年表や人物相関図などの資料類は固唾をのむ細密さで、それらの分厚い取材に裏打ちされた近現代史に対するゆるぎない批評精神は2010年代半ばのいまをも貫いていることにあらためて舌を巻く。そしてその思想を無類に面白い娯楽性のなかに封じ込める巧みな技術と含羞が、なにより笠原和夫という脚本家の偉大なところなのだなあ。

2015/06/17

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