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新訳 星の王子さま

新訳 星の王子さま

新訳 星の王子さま

作家
サン=テグジュペリ
芹生 一
出版社
阿部出版
発売日
2018-04-02
ISBN
9784872426601
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新訳 星の王子さま / 感想・レビュー

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♪みどりpiyopiyo♪

結論から申しましょう。今回、訳違いで読み比べた15冊+αの中で、この訳が断トツで素晴らしかったです☆ ■子供に語りかけ、子供にも読める文体なのに、子供に媚びない。ファンタジーとリアルの融合が大人の読者にも違和感なく。王子と飛行士が個を尊重しあい対等に関わっている。全てのキャラが確立していて、物語の細部と齟齬がない。薔薇の見栄っ張りで自惚れ屋な所作に見え隠れする可愛らしさといじましさ、そして王子の後悔のバランス。他の訳で読んで気になっていた矛盾が全て解消されていました✩⡱(1943年、2018年訳) (→続

2019/12/31

ヒラP@ehon.gohon

とても読みやすい新訳だと思います。 飛行士と星の王子さまの会話が、近く感じられました。 砂漠へ不時着した飛行機という仮想空間で、夢のように現れ夢のように去っていく星の王子さまは、いくつもの星で、自分の世界に固執する人間たちを語っています。 それは夢の中の夢ではあるけれど、人間のエゴを表しているように感じました。 それから解放されているから、二人は向き合うことができたのでしょう。 飛行機が現実社会に帰るとき、星の王子さまも星に帰っていきます。 心に引っかかりを残したのが、この本を忘れがたいものにしています。

2022/12/30

aloha0307

もう何度も読んできましたが、新訳 に惹かれ&飛行機のなかで読んでみようと思い立ち、先の与那国島旅行からすこしずつ..いま読了。本書は再読の度に新たな発見があります。王子とバラ(117頁ではじめてこの花は薔薇だったとわかる)の恋 両思いだったのに..「まだ子どもすぎて、どうすれば彼女を愛することが出来るか、分からなかったんだ」と、悟ったときにはもう... 本書は、王子さま でなく 王子 と呼びかける。語り手は相手が「王子」という地位にあるからではなく、子供と侮らずに大人と対等と考えているからではないかな。

2018/09/24

singoito2

新訳も見てみたいと思って借りてきました。原文が子供でも読める平明な分なので、訳者の個性の出しにくいんだなぁ、と思いました。ただ、petits grelots 「小さな鐘(ベル)」P160は素直に「小さな鈴」と訳して欲しかったです。でも、訳注や作者の伝記などの解説があって親切な本でした。

2023/12/22

マカロニ マカロン

個人の感想です:A-。祝!読んだ本1800冊目!芹生一さんの翻訳。2018年出版で芹生さん二度目の新訳。本作の特徴は「王子さま」とせず「王子」として、語り手の「わたし」と対等な立ち位置に置いたこと。訳文は内藤さん的な子どもに読み聞かせるにも適したような文体を採っている。本のサイズも通常の単行本サイズなので、文字の大きさ、行間、イラストのサイズや色と配置、紙質などいずれもよく考えられている。価格は1540円(税込)と『星の王子さま』では(たぶん)最高値だが手元において繰り返して読むなら、満足度は高いと思う。

2020/10/07

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