カブールの本屋―アフガニスタンのある家族の物語
カブールの本屋―アフガニスタンのある家族の物語 / 感想・レビュー
Mina
ノルウェーのジャーナリストが アフガニスタンで書店を営む一家と過ごし、その取材をもとに書かれた本。主に男尊女卑について書かれている。『ブルガ』という肌を覆い隠す衣装を身に付け、自分の気持ちが考慮されることはなく「生まれ変わるなら女のより石の方がいい」と神に願う女性達。とても憤りを感じるし、こんな社会が現代にまだあるかと思うと、とても悲しい。考えさせられる内容でした。何日間かかけてようやく読了。翻訳、江川紹子さん。
2014/06/03
ののまる
アフガニスタンでは一般的な家庭ではないけど(英語ができる、事業が成功している…など所謂「勝ち組」)、アフガニスタンの市井の人びとの暮らしや価値観などがよくわかる。
2018/05/20
tenso_h(堀川てんそ)
孤独と絶望の中に、どのようにして希望を見いだせば良いのだろう。あきらめてしまってはならない。時と場所を違えても、通底するのは希望を持ち続けること、向上心を失わないことが肝要だということ。そうは言っても、人はそんなに強くはいられない。まるで砂を噛んでいるようだ。それでも人々は良い方へ、遅々とながらも歩んでいると思いたい。・・なんだか寂しい。
2015/02/16
Ayaka
図書館でたまたま出会った一冊。ほんとに読んでよかった。自分の知らない世界は、ほんとにたくさんあるんだなって。
2013/08/27
鎌倉 幸子
アフガニスタンでは客人は豪華な客間に通される。でもそこの空間にいるのは家の主人と男性陣。女性は、家の奥の台所にいる。その壁一枚を隔てた先の世界にいる女性の生活を男性の客人は直接見ることは許されない。その壁の向こうの様子を伝えてくれる一冊。本屋さんのストーリーが中心かと思いきや本屋の家族の生活全般が書かれている。
2016/06/19
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