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中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記

中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記

中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記

作家
香川照之
出版社
キネマ旬報社
発売日
2002-04-26
ISBN
9784873762418
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中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記 / 感想・レビュー

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こうすけ

中国映画の傑作『鬼が来た!』の撮影日記。香川照之が、アジアの大国・中国を侮蔑と尊敬の眼差しで見つめている。作り方はめちゃくちゃ、段取りも悪く、役者の扱いもひどいが、全てが映画を作りたいという純粋な気持ちのままに進んでいく中国映画の撮影現場。何より監督がひたすら天才だとわかる。

2021/07/24

富士さん

昔読んだのに、相変わらずどこを何度読んでもべらぼうにおもしろい。ちょっと気になったことがあったのでさらっと再読。46ページあたりにある河北省の奥地の女性たちのエピソードは女らしさというものが後天的に作られるといういい例だと思うのです。かわいらしい外見の人は男女問わずいますが、控えめな態度とか、ひげがないというようなことは、そういう文化にしつけられないとありえないということ。それは、この映画に横溢する、役と同じ経験すればだれでも名優という、スタニスラフスキー理論の暴走とどこかつながっているような気がします。

2018/12/24

ロンド

全体的にありえないです。でもノンフィクション。本当に面白くて、もうニヤニヤが止まりません。かと思えば恐ろしい展開に思わず顔が引きつってしまいます。そして香川さんのツッコミがまた笑えます。故郷から遠く離れた、極寒で「超」異文化な中国の僻地に取り残されつつも、もがき続ける1人の日本人の孤独感…極限状態で演じる香川さんの心の中…すごく伝わりました。フィクションよりも桁違いにスリリングでした。ちなみに病院でのエピソードが特に衝撃でした。

2014/09/17

コトブキ

映画は公開時に見て、ほんとドギモを抜かれた。当時は香川さんのことを知らず、演技のうまい人だなーと思ったが、「ゆれる」で再会したときも同じ人とはずっと気付かずにいた。今では好きな俳優のひとりだが、この本を読んでさらに好きになった。はちゃめちゃな撮影現場とそれを取り巻くクセ者中国人たちを、ユーモア&シニカルさを込めて描く筆致が絶妙。超ハードな撮影の最中に、毎日これだけの日記を書いていたという精神力もすごい。本を読みながらまた映画を見たくなってDVDを借りてきたので、このGW中にワクワク見るのだ。

2011/05/04

naby

大泉洋ちゃんが香川照之氏自ら薦められて読んでるとのことで読んでみた。面白い!いやぁ、中国人の傍若無人振りには恐れ入る。どうあったって敵いません。理屈が通用しないもの。その前に言葉も通用しませんが。例えば、フィルムの現像に出せば気に入ったものは勝手に抜いちゃう、焼き増しとかじゃなく。映画ロケで衣装係に渡せば返ってこない、あるいはボロボロになって返ってくる。製作スタッフはもちろん(!)監督でさえ、台本を持ってない。ホテルのメイドは荷物を勝手に見る使う盗む。腹痛で病院に運ばれるもいきなり腹切られそうになる。

2012/04/11

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