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日本魅録

日本魅録

日本魅録

作家
香川照之
出版社
キネマ旬報社
発売日
2006-10-01
ISBN
9784873762784
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日本魅録 / 感想・レビュー

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ぐうぐう

今年読んだ中で、一番驚かされ、そして一番収穫の多かった本かもしれない。それほどまでに、『日本魅録』はおもしろい! なんたる文才! なんたる考察力! その一語一語が俳優・香川照之の深みを証明していくかのようだ。なるほど、現在の彼の八面六臂の活躍は、この優しくも厳しい洞察力がもたらしたものだったのだな。それでいて、独りよがりな俳優論に閉じてしまうのではなく、読み物としてのクオリティが異常なまでに高い。早く! 早く続きを!!!

2010/05/19

青葉麒麟

演技派俳優で文章がこんなに巧いと何だか憎たらしくなる(^-^;堺雅人よか此方の方が好き。読み易いし、たまに爆笑しちゃう。人間観察が趣味だね、この人は。色んな監督や俳優が出て来ているけれど、木村大作のパワーに圧倒される。父親なんて元からいない存在だから寂しくもなんともないってよく書いてあるけれど、今歌舞伎の世界で父親の指導を多分受けている筆者の気持ちはきっと複雑なんだろうなぁ。子供のためだよね。

2013/09/28

にゃおん

2、3、1の順に読んだけど、第1作の本書が一番、自分自身を見つめて書いているなぁと感じた。2、3と進むにつれて、他者(俳優や監督、カメラマンなど)への言及が増えていく。それはそれで面白かったけどね。文章の巧みさには感心。

2014/07/06

ビスケ

どこか鬱屈としているような、「影」がちらついて魅力的な怪優・香川照之は、なるほどこうして形成されていったんだなと思わせる一冊。彼の青春時代や演技に対する思い、キャスト・スタッフとの交流が興味深い。「赤い月」、観てみたいな。巻末にはオダギリ・ジョーとの対談有り。

2009/05/11

長老みさわ/dutch

まず文体がいい。言葉の選び方が巧みだ。特に変わった文体な訳じゃないのに香川さんにしか書けない個性が滲み出ている。まるで映画やTVドラマでの香川さんの演技のようではないか。 役者は、殊、香川さんに関しては、状況を追い詰められて、追い詰められてギリギリ。窮鼠の状態で演技が爆発するという。 キネ旬というメディア故、また過酷な現場の方が文章にしやすいという計算も多分にあるだろうが、酷寒の地のロケだとか、際限の無いリハーサルとか、そんな過酷な現場の映画がことごとく国際映画祭で大きな賞を受賞してるのだからすごいこと

2010/07/09

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