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映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

作家
富野由悠季
出版社
キネマ旬報社
発売日
2011-08-29
ISBN
9784873767369
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ジャンル

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック) / 感想・レビュー

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姉勤

その肩書きは本人の不本意としても、「ガンダムの富野」で括られる著者の、稼業である数十年のアニメーション監督によって培われた、広範囲に応用が利く”映像論”。素人でも分かる様な力学的,生理的表現作法があると思えば、「これが理解出来ない人は向いてないので、この世界を諦めなさい」との”優しい言葉”も。人間には得手不得手があり、不得手に准じて生きる事は、成長の糧にはならず、歪むだけと感じる事もしばしば。「才能が無いからロボットアニメしか出来なかった」謙遜とコンプレックスが育てたアニマ(生命力)今期の新作にも感じる。

2014/10/29

富士さん

再読。命題の集積のような本書は、驚くほど検証に耐えません。最終的にどう見えるかは演出家ではなく視聴者が決めることです。具体的な例がないと賛成も反対も出来ません。演出というものは帰納的なものだと思うのですが、その視点は希薄なようです。反面、演繹的だと開き直るつもりもないようです。ここに書かれているのは富野由悠季の原則であって、映像の原則ではありません。でも、それを解き明かすのは演出家の仕事ではないでしょう。本書で示された演出上の命題ひとつひとつを検証していく作業が、本書の後に残されています。

2014/03/27

耐える男

Gのレコンギスタ絶賛放映中の富野監督による映像作成のための教本。自分にとって映像作品は直感的に(個人的な)良し悪しが判断できるのにうまくその理由が説明できない魔法みたいなものだったが、本書のおかげでその端緒が掴める(気がする)。スタニスラフスキーや宮川一夫など引用先も多彩で勉強家なことが垣間見える。「こうあるべきだが現実にはできていない」「自分もこれ以上語れない」といった実直さに好感。

2014/10/26

apty

富野だからもっとエグイ感じの内容かと思っていたが、意外とマトモだった。書いてる当人が出来てないところもあるようで、途中で卑屈になってる文に愛嬌を感じる。内容は原則と書いてあるだけあって大事な事が多い。視聴者が見れればいい、という作り手の惰性は許してはいけないもの。見れるのは最低条件で、そこからいかに素晴らしいものを作るか。その指針の一歩になると思います。映像の歴史が積み上げてきた情報を使っているので、格式高いものを作るにもいいと思います。本質的に何かを忘れる習性を自覚できない人には難しい本かもしれません。

2014/07/19

NICK

アニメとかを漠然と見ることはあっても、演出というものがどういうものなのか知らなかったので、読んでみた。右から左、左から右に被写体が動くだけでもその意味合いが違ってくるだとか、対立しあっているもの同士は向かい合うように映すべき、など、今まで意識すらしたことなかった技法が語られていて、驚いた。映像それ自体で物語を語りうるということだろうか。大学でちょっとした映像を作る現場に立ち会ったことがあるが、妙にぼんやりした出来だったのは、こうした映像そのものに内在する原則を知らなかったからだろう。

2011/09/07

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