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雪姫: 遠野おしらさま迷宮

雪姫: 遠野おしらさま迷宮

雪姫: 遠野おしらさま迷宮

作家
寮美千子
出版社
兼六館出版
発売日
2010-09-01
ISBN
9784874620670
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雪姫: 遠野おしらさま迷宮 / 感想・レビュー

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らすかる

なんてやさしいすてきな祟り。施設で育った雪姫(ゆき)の元に届いた遺産相続の手紙からはじまり、運命に導かれるように岩手の遠野に旅立ってゆく。自分のルーツ、いにしえの出来事、異次元のような遠野の古民家での暮らし。自分でつくるこれからの未来。良い意味で夏休みの課題図書みたいな文体なので読みやすく短時間で読了。疲れたこころと体に優しく沁みるお伽噺でした✨✨

2019/10/06

キキハル

遠野物語をベースにしたホラーファンタジー。新宿で働いていた雪姫は突然、遠野にある土地家屋を相続することになり出向く。そこは時が揺らぎ、死者と生者がともに存在する場所だった。おすけべだけれど憎めない河童の川太郎も、子どものように純真な山人もいて、夜には元イタコの紅絵の昔話を聞く。座敷童子が歌うお手玉歌は切なく哀しい。それは自らの血に繋がる物語だから。遠野を題材にするのなら、あと少し深いものを読みたかった。だが雰囲気も文体も良く、表紙絵は幻想的で美しい。ほら子守唄が聞こえる。「みよんこみよんこみよんこの神は」

2010/11/16

林檎依存症

教会の施設で育った雪姫(ゆき)の元へ、ある日、遺産を相続する権利があるとの手紙が届く。家族との繋がりを求め、彼女は相続する家屋がある岩手県の遠野へ向かうが――。遠野での奇妙な日々の物語。生者と死者の混在する世界とか…ホラー染みてた。汽車での会話と雪山での生活描写が良いなぁ。でも、昔話に出てくる男の人が最低すぎて…気分が悪いしもう大嫌い。ツキさんに感情移入しすぎて苦しい。人間嫌になるし、馬と結婚したくもなるよ!>< そして結末は呆気なかった印象。ハッピーエンドで良かったけど…雪姫の出生については謎のまま…?

2013/03/09

桜絵

天涯孤独だと思っていた宮乃雪姫は、突然法律事務所から「祖母の姉から遠野の家の相続がある」と連絡を受けた。自分のルーツを探るため、遠野の家へひとりで向かう。そこに現れたのは紅絵という老婆と、憎めない人ではない者達だった。そこにあった彼女のルーツとは……。 遠野物語を読んだ時のような、現実とそうではない世界の狭間にいるような感覚がずっと続いている。どちらにしろ、人の暮らしや営みが深く関わっていたのかと。この間岩手に行ってきたばかりなので情景がすぐに思い浮かんだ。語りて異界を呼び込む……。

2023/09/26

cozy

これは、やはり遠野物語をちゃんと読まなくてはなるまい!なかなかいい物語でした。方言の部分は読みにくかったけどw

2014/08/13

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