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大京都モダニズム観光

大京都モダニズム観光

大京都モダニズム観光

作家
橋爪紳也
出版社
芸術新聞社
発売日
2015-04-25
ISBN
9784875864417
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大京都モダニズム観光 / 感想・レビュー

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六点

「阪神間モダニズム」という概念を定着させた建築史家による、京都の観光事業近代化の様相を描いた本である。今次コロナ禍以前、そして緊急事態宣言終了後もウンザリする程観光客が訪れている。その努力と成果は昨日今日から始まった訳でなく、戦前から続いていた事を示す一書である。京都市は嵯峨や伏見、山科と合併した途端「大京都」「グレート京都」と宣伝しだし、琵琶湖水運を一手に握った京阪電鉄は「レイ子」と「ビワ夫」と言う謎キャラクターを作り、パンフに載せている。広報のテクニックは享受者が変わらぬ以上、ずっと似た物になる好例。

2021/12/10

へくとぱすかる

何よりも芸術そのもののパノラマ鳥瞰図。商業デザインのパワーはすごい。京都に「大」をつけるなんて、と思っていたら、戦前はそういう扱いをしていたらしい。今は観光都市化がさらに進んでいる。美辞麗句を多用していたためだろうか、昔の旅行の方が魅力的に見えるが、娯楽の少ない時代、実際そうだったかもしれない。クルマに分乗しての修学旅行が戦前からあったのは驚き。

2019/05/17

かおりんご

京都は1日にしてならず。世界的な観光地にするために、あれこれ手が打たれていたことを知りました。読み方としては正しくないですが、自分の住んでる場所を探したり、自分のルーツをちょっとたどりながら読みました。

2019/12/25

圓子

今季の「そうだ、京都行こう」に少し反発を感じていたのだけれど。(ライバルは、ちょっといないかなってのね)これを読んでたら、まー、仕方ないかあと。観光に対する意識高すぎ。同時代の別地域とも比べなければいけないけど、昔も今も観光ビジネスの先進地域であることは間違いないわねー。

2016/02/15

なお

図書館本。卒論にも少しだけ絡んでいたので。現代のメディアで取り上げられている「京都」が作りあげられたものだと再認識する。古都なんてとんでもない。当時の広告メディアの最先端をいっていた。

2022/09/26

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